komachi memo2

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アオゲラの羽

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3月にアオゲラの死体を拾得したことを以前、BLOGに書いた。はく製にすることをまず考えたが、劇薬を使ったり、かなり手間がかかる。専門業者にも聞いてみたが、保護鳥は引き受けられないと言われた。横須賀の博物館に寄贈するかと元さんとも話したが、結論が着かないまま冷凍庫に眠っていてもらった。今日、解凍し、思いきって羽をもらい、土に還すことにした。冷凍庫にいつまでも寝ていてもらうよりアオゲラ君もそのほうがよかろうと、元さんと話した。まず、採寸する。翼開長350mm、全長275mm、尾長100mm、くちばし39mm、足の長さ(脛節から第3趾まで)60mm、体重120g。3月に調べた時には羽の後ろで気が付かなかったが、足の付け根より少し上の辺に、人間の小指大の血の固まりが付いていた。片側の初列風切から抜いていく。頂いた羽は55枚。ほぼ各部の羽全種である。外側尾羽の1枚が換羽しており、中に新生羽が混じっていた。小さな筆のようである。春先の換羽後まもなく事故にあったのだろう。アオゲラの亡骸はアオゲラの棲む裏の山に埋めてやった。
写真1/解凍したアオゲラ(背面)
写真2/解凍したアオゲラ(胸面)向かって左足上部の黒く変色した所に血のような固まりがこびりついていた。
写真3/羽は水洗いして陰干しにする。
写真4/角質鞘から顔を出した新生羽。約20ミリ。鳥の羽は皮膚に入り込んだ羽芽が生長することで形成される。羽芽を保護している角質鞘の先端が破れるとそこから新しい羽が顔を出す。
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# by komachi-memo2 | 2005-08-13 15:31 | 探鳥 | Comments(0)

江ノ電ぶらり

昨日は畏友のセイさん、シンさんと半日江ノ電界隈を散歩した。前から気になっていた稲村ヶ崎温泉に行ってみたかったからである。この時期、混んでいるかなと恐れていたが、男風呂の客は我々以外に1人だけ。温泉のお湯は蕎麦汁のような色をしていた。温泉に入る前に飲んだビールがよくなかった。その日の調子でビールが体調を悪くする時が僕にはある。貧血気味になるのだ。セイさんやシンさんが江ノ島で食べたシラス丼は、僕には食えなかった。
# by komachi-memo2 | 2005-08-10 12:33 | 気持ちのいい場所 | Comments(3)

『素数ゼミの謎』が面白い

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素数ゼミを知っているだろうか。大学の数学のゼミではない。13年、17年ぶりと素数の年数をあけて突然、アメリカに大発生するセミのことである。並みの数ではない。1つの都市に50億匹!、100メートル四方に40万匹というトンデモナイ数なのである。アブラゼミやミンミンゼミが5、6年で地面から出てくるのに、なんでそんなに好き好んで長いこと地中にいるのか、そしてなぜ素数なのか、楽しいイラスト共に謎解きの道案内をしてくれるのが、この本である。そこには恐竜時代には既に存在していたセミたちのナガ〜い生き延びるための戦略の遍歴があったのだ。「ヘェー、そうなんだ!」と言ってみたい人はぜひお盆に読むことをオススメする一冊である。
・『素数ゼミの謎』
 吉村仁・著、石森愛彦・絵
 文藝春秋社
 1429円
# by komachi-memo2 | 2005-08-08 12:09 | BOOKS | Comments(0)

百の知恵双書『棚田の謎』が第1回棚田学会賞受賞

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百の知恵双書の第1巻『棚田の謎』を著した田村善次郎、真島俊一、TEM研究所が、第1回棚田学会賞を受賞した。昨日、日本橋三越で行われた受賞式に参加してきた。受賞のコメントで、壇上に立った真島さんが、多くの仲間と作り上げた仕事であることを強調してくれていたことに感謝している。エディターという黒子の仕事がわずかに報われる瞬間であった。この仕事は、『ソーラーキャット』39号(2000年夏号)の特集としてまとめるところから、企画・調査・原稿整理までTEMと二人三脚でやった思い出深い仕事であったから尚更である。
受賞理由に「日本を代表する文化的景観である棚田の成り立ちを長年にわたる社会調査活動から究明し、この成果をもとに建築工学的、農業土木学的技巧を駆使して棚田造成に集積された労働の数量化を試み、さらに棚田の成り立ちをビジュアル化して絵図に展開して、これらの成果を『棚田の謎』という書籍に集成し出版した。『棚田の謎』は棚田の文化的価値を新たな視角からアピールして棚田に関する国民の理解を深め、棚田保全の機運を盛り上げることに大きく貢献している」とある。会場で久しぶりに写真家の青柳健二さんにあった。あいかわらずアジアを歩く廻っているようで、珍しいイラン・カスピ海沿岸の棚田の写真を報告会で見せてくれた。
# by komachi-memo2 | 2005-08-08 11:50 | 百の知恵双書 | Comments(0)

暑中見舞いにくれた本

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奥多摩に暮らす古い親友が暑中見舞いに本を送ってくれた。今年6月に出版されたばかりのソローの『一市民の反抗……良心の声に従う自由と権利』である。ガンジーがいつも持ち歩き、キング牧師、マンデラの不服従の行動に影響を与えたという歴史的なテキストだ。出版したのは鈴木いづみの本で知られる文遊社の山田さん。新書サイズ130頁ほどの最初に和訳テキストと訳者・山田晃の丁寧なテキスト解説、最後に原文が付いている。
「政府というものはできるだけ国民に干渉しないほうがいい、という言葉を私は心から受入れます」という書き出しで始まるこのテキストが述べていることは、「国の法よりも高い法がある。それは良心だ。この、より高い法が国の法と対立することがあったとき、熟慮の末、国の法を破ることは人の義務である」ということである。奥多摩の阪口は踏み絵のつもりでこの本を送ってきたのだろうか。それにしても時流を見越した出版だと思う。『森の生活』しか読んだことがなかったが、ソローはナチュラリスト、詩人、思想家と多彩な顔を持っていた。トルストイ、レイチェル・カーソン、フランク・ロイド・ライト、アーネスト・シートン、J・F・ケネディ……こんなに多岐にわたる人たちに絶大な影響を与えた思想家も珍しい。文遊社はソローの新訳コレクションを今後、出していくらしい。楽しみである。
# by komachi-memo2 | 2005-08-04 10:59 | BOOKS | Comments(0)

野鳥の会定例双子山探鳥会

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7月の野鳥の会定例の双子山探鳥会に元さんと参加。今回の参加者は17、8人。
探鳥会スタートしてまもなく逗葉新道でアオサギ3羽を確認。葉山温泉の辺りの上空をチョウゲンボウが上昇気流にのってスパイラルに昇っていく。今回は大山林道の途中まで入る。ゲートの近くでミサゴを確認。この時期は鳥を見にくくなるが、その代わりに昆虫類を数多く見ることができる。今日の探鳥会は半分は探虫会であった。リーダーたちは昆虫のことも詳しい。鳥合わせの時に、御霊神社で元さんが不思議な生きものを枯れ木に見つけた。12ミリほどの茶色で丸を二つ重ねたような薄べったいもの。ひっくり返して見ると裏も同じ。表・裏がない。0.5ミリほどのスリットが入っている。そっとしておくと、丸の右側からも左側からも黒っぽい幼虫が顔を出して歩き出す。垂直の所に来ると、このひょうたん小僧は落ちないで、ぶら下がっている。ヒョウタン小僧のマテリアルは木の繊維だから動かなければ生き物であるとは気付かない。リーダーの鈴木さんに聞くと、マダラマルハヒロズコガというガの幼虫だという。
●日時 7月17日 8時ー13時50分
●天気 曇り時々晴れ
●確認した鳥 アオサギ、コサギ、ミサゴ、トビ、チョウゲンボウ、カルガモ、キジバト、カワセミ、コゲラ、ツバメ、キセキレイ、ハクセキレイ、ヒヨドリ、ウグイス、オオルリ、サンコウチョウ、ヤマガラ、シジュウカラ、メジロ、ホオジロ、カワラヒワ、スズメ、ムクドリ、ハシボゾガラス、ハシブトガラス、ドバト 計26種
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# by komachi-memo2 | 2005-07-17 21:27 | 探鳥 | Comments(0)

天神島

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佐島まで魚を買いに行った。佐島魚協に入り口に3軒魚屋が並んでいて、その日に上がった魚を売っていてすこぶる安い。トビウオ一皿と小ぶりのカツオ一本で500円。子供が小さい頃は週末になると毎週のように通っていたが、最近は久しぶりである。帰りに近くの天神島によった。島全体が県の天然記念物になっていて動植物はもちろん、打ち上げられた貝も持ち帰ることのできない場所。ビニールや空き缶1つ落ちていない天然の海岸がいかにきれいか、ここに来るとよくわかる。海は荒れていたが、ひさしぶりに海辺を楽しんだ。
# by komachi-memo2 | 2005-07-11 10:19 | 気持ちのいい場所 | Comments(1)

ひょうたんスピーカー

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我が家のリビングルームの天井にはひょうたんがぶらさがっている。大小4つほどあるひょうたんは、みんなスピーカーである。ステレオコンポの箱形のスピーカーをひょうたんスピーカーに変えたとき、その音の違いに驚いた。とてもやさしい、アコースティックなと言ったらいいのか、そんな響きなのである。写真の大吉スピーカーは5月に我が家に来た新入りである。
# by komachi-memo2 | 2005-07-06 19:33 | 道具 | Comments(1)

レーモンドの「海の家」

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レーモンドの作品集に、「葉山海の家」が載っている。竣工1958年。レーモンドが冬の週末住宅として建てた住まいである。日本を去る1973年以後、人手に渡り、その後、取り壊されたという。木造2階建て、大きな軒の張り出しとバルコニー、それを支える斜めの柱が印象的である。そのバルコニーから海を眺めた写真が作品集に載っている。岩場の先に堤防が突き出ていて、その右には岩礁地帯、手前にはワカメを干す干場が写っている。この条件が揃った海岸は葉山に1つだけある。散歩がてらに行ってみた。この写真の辺りに建っていたことは間違いがないだろう。実物を見てみたかった。
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# by komachi-memo2 | 2005-07-05 21:54 | まちの拾い物 | Comments(2)

『昆虫ー大きくなれない擬態者たち』

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ようやく先週から書店に『昆虫ー大きくなれない擬態者たち』(OM出版発行、農文協発売)が置かれるようになった。栗林さんに表紙撮影をお願いしたのが3月。表紙は菜の花が写っている。あんまり遅れるとまずいなと思っていた。滑り込みセーフというところか。口絵のハチやアブの写真は、博物館の標本収蔵庫に日参して採ったが、標本自体が生きているときと色がことなっており、またデジカメの癖もあって苦労した。接写の腕前を上げなくてはと思っている。この本、大谷さんの研究の守備範囲を網羅していることもあって、昆虫の本とはいえ、書かれていることの範囲はかなり広い。そこを読者に楽しんでもらえればと思っている。私は大谷さんの原稿を読むことで、自分の読書範囲をずいぶん広げることになった。鳥好きの私としては、第3章の「鳥とともに進化した昆虫」に接して、探鳥会に行っても昆虫にも興味を持つようになった。というより食物連鎖としての昆虫と種子植物と鳥の1年サイクルの生態を観察することに面白さが深まっている。また第8章の「幾何学と浮力に関わる動物の足」は、動物の歩行肢がなぜ2脚、4脚、6脚、8脚だったりするかの謎解きなのだが、ここで大谷さんは人間が二足歩行になった根拠としてエイレン・モーガンのアクア説を支持している。アクア説は、人間が二足歩行になれたのは半水生で浮力の助けがあったからというもので、多くの二足歩行の恐竜の根拠もそこにあるという。モーガンの著作や脊椎動物の進化の本を読むようになった昨今である。
# by komachi-memo2 | 2005-06-29 11:58 | 百の知恵双書 | Comments(1)