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新春最初の撮影はウソ

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 正月3日、ウソを観たくなって宮ヶ瀬に行った。マイフィールドでも声は聞いているのだが、今季はまだ姿を見せてくれない。宮ヶ瀬の林道を往復すると、数カ所でそれぞれ数羽のウソが崖上のウツギやフサザクラの種子を食べていた。枝かぶりのなかで針の穴に糸を通すようなポジショニングに苦労する。しかもこの林道は鳥たちを崖を背に撮ることが多いので、スッキリした背景になかなかならない。この日、鳥たちよりも間近で遇ったのはニホンザル。10匹ほどの群が林道に下りきて、食物の柔らかい葉を夢中で食べていた。
# by komachi-memo2 | 2018-01-10 10:34 | 探鳥 | Comments(0)

大陸型チュウヒ♂を観る

 昨年、小雨交じりの寒い大晦日に、茨城県涸沼・那珂湊・大洗へ2017年最後の探鳥に鳥仲間と行った。この日一番の私の成果は典型的な大陸型チュウヒ♂を観ることができたこと。チュウヒはロシア極東部、モンゴル、中国東北部、サハリンで繁殖し、東南アジアで越冬する。日本でも本州近畿地方以北の一部地域では繁殖している。冬には大陸から本州以南に大陸組もやってくるが、国内組とタイプが異なる。これまで大陸タイプをじっくり観る機会がなかった。
 涸沼で観ることのできた大陸型チュウヒ♂は川の対岸の樹冠で休んでいた。一見して白と黒のコントラストが目立つ。背と雨覆が黒く、白い羽縁がある。虹彩は黄色。白い頭頸部と体下面には細い黒の縦斑がある。翼を上げたところを観ると、翼下面の初列風切p5~10の翼先が黒く、それ以外は少しクリームがかった白地に初列・次列風切の後縁にやや太めの黒灰色の横帯、それ以外にも4本の細い黒帯が点線状に入っている。翼下面の大・中・小雨覆にも細かい黒灰色の斑が入り、雨覆全体がやや褐色がかって見える。尾羽下面は薄灰がかった白で横帯はない。飛び上がった時の後姿を観ると、尾羽上面はほとんど白く、横帯は見えない。上翼面の雨覆、肩羽に褐色みがある。大陸型チュウヒ♂の成鳥やや手前、おそらく第3回もしくは第4回冬を迎えた個体だと思われる。
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# by komachi-memo2 | 2018-01-04 15:54 | 探鳥 | Comments(0)

イスカとオオマシコに会う

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 今週のクリスマス・イブの日、長く憧れの鳥であったイスカ、オオマシコとのご対面のプレゼントをもらった。早朝のJR辻堂駅に集合したバーダー仲間5人は観たい鳥が頭の中を巡り、まだ行き先が決まっていなかった。相談の結果、諏訪方面にイスカ、オオマシコ狙いで出発することに決まった。中央ハイウェイを雪を被った北岳、甲斐駒の偉容を眺めながら西に2時間ほどで目的地に着いた。
 私たちが滞在中、白樺の木立にイスカは30羽ほどの群で3度訪れてくれた。渋いレンガ色の雄、灰黄緑色の雌が小枝に群がる姿を目に焼き付けた。イスカというとイメージするのは厳寒の凍える木立に止まる姿で、それを覚悟していたが、この日は風もなく雪も降らず、遠くに白く輝くアルプスが望める穏やかな日だった。夢中になってシャッターを切っていると、空抜けの写真ばかり量産していることに気付き、途中からは樹木の下の方に止まっている個体を狙って撮ることにした。

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 オオマシコは近くの林道沿いのハギの実を食べていた。ベニマシコと違い、雌も成鳥は赤みを帯び、特に若鳥の雌雄の区別は難しい。この日観たオオマシコは背、腰、上尾筒が少し赤みを帯び、胸部にもようやくわかる程度の赤みがある個体とそれより少し赤みのある2個体。いくつかの図鑑と見比べてみると、いずれも第一回冬羽雌のように思える。

# by komachi-memo2 | 2017-12-26 16:13 | 探鳥 | Comments(0)

出水で見たツル4種……九州探鳥5

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 九州探鳥最終日は出水市。早朝からツルの飛翔する姿を初めて見ようと出水干拓地のツルの塒近くに行った。浅い水場の塒が朝日に白く輝きだし、黒々としたツルの群のシルエットが横に長く映し出されてくる。山の端近く、雲がすこし赤みを増す頃、塒を埋め尽くしていたツルたちは数羽から十数羽の群で周辺の干拓地へ飛びだっていく。ガンの朝発ちのように一斉に大群が飛び立つのかと思っていたが、そうではなかった。カメラのSSを稼ぎたいので、厚い雲の切れ間にツルたちが通りかかるところでシャッターを切る。翼上面の白がファインダーでも確認できるマナヅルの群だ。
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 出水のツルのうち圧倒的に数が多いのはナベヅルである。15000羽近くの飛来ツルのうち13000羽近くをナベヅルが占める。世界のナベヅルの8割以上を出水で観察していることになる。成鳥2羽と幼鳥2羽のファミリーがいた。幼鳥をガードするようにいつも傍らに成鳥がいる光景はなんともほほえましかった。

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 出水ではツル4種はぜひ見たいと思っていた。クロヅル、カナダヅルを見ることができたのはラッキーだった。九州探鳥旅行から戻って調べてみると、12月16日現在の出水のクロヅルは9羽、カナダヅルは7羽、見ることのかなわなかったナベグロヅルは5羽となっていた。(クレインパークいずみ、ツル羽数調査情報)

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# by komachi-memo2 | 2017-12-20 11:17 | 探鳥 | Comments(0)

諫早干拓地……九州探鳥4

 諫早での朝一番の探鳥はヨシ原の向こうに諫早湾を望む場所からスタートした。ヨシがわずかに動いている場所を探してプロミナーを向けるとオオジュリン、カシラダカ。ヨシ原の中の灌木の枝にはホオジロが止まる。遠くの高木ではノスリが羽づくろいをしている。ヨシ原と諫早湾の間にはいくつもの池が広がり、ヘラサギ、マガモを確認できる。突然、15mほど離れたヨシ原から飛び出したのはハイイロチュウヒ♀。一日中、ここにいても面白いね、などと仲間と話したが、この日の諫早での我らのミッションはナベコウとツリスガラを見つけることだった。別のポイントに移動して、観察を始めようと車から降りると、「どこから来られましたか?」と声を掛けてくれたのは地元のバーダーAさん。私たちは小型車がようやく通れる用水脇や農道をAさんの先導でいくつかのポイントを回ることができた。諫早でムネアカタヒバリを見ることができたのもAさんのおかげだ。その後、広大な諫早干拓地をしらみつぶしに回って夕刻までナベコウとツリスガラを探すが、とうとう見つけることができなかった。それでもこの日、諫早湾周辺で見聞きした鳥の種類は48種とまずまず。とくにワシタカ類の出現が際立っていた。
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# by komachi-memo2 | 2017-12-17 17:47 | 探鳥 | Comments(0)

電線に連なる鳥……九州探鳥3

 早朝、諫早湾周辺の田園地帯を車で回っていると、田んぼから突然黒い群が湧き上がり、道路沿いの電線は瞬く間に鳥に占領された。アトリの大群だ。
 島崎藤村の小説『夜明け前』には吉左衛門と金兵衛の会話のなかに木曽の大平村では毎日3千羽ものアトリが鳥網にかかり、アトリ30羽と茶漬け3杯を食べれば褒美にもう30羽をもらえるという話が出てくるが、こうした光景を見ると、維新前後の小説の内容にも少しリアリティを感じることができるようになる。
 今回の九州探鳥旅行では電線に連なる鳥をたくさん見た。鹿児島県出水市で見たニュウナイスズメ、ミヤマガラスとコクマルガラス、ホシムクドリ。私が住む町ではもうほとんど見られない光景で、とても印象に残った。
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# by komachi-memo2 | 2017-12-16 19:11 | 探鳥 | Comments(0)

ツルシギの越冬群……九州探鳥2

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 大授搦での探鳥の後、周辺の用水や田んぼを見て回る。用水には8羽のツルシギがいた。どの個体もまだ嘴や脚の色が橙色で完全な朱色にはなっておらず、また肩羽部分に冬羽の換羽が見られる第一回冬羽であった。日本では春と秋に旅鳥として見ることのできるツルシギだが、本州以南では越冬する個体もいると図鑑には記されている。
 大授搦周辺で見た8羽のツルシギも越冬群なのだろう。12月中旬にツルシギをこれまで別の場所で2度観察している。2014年12月13日に群馬県館林市の多々良沼で2羽、2016年12月10日に宮城県大崎市の蕪栗沼で1羽である。そのどれもが成鳥冬羽ではなく、第一回冬羽であるのはおそらく偶然ではないのだろう。

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ツルシギ1w、蕪栗沼、161210
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ツルシギ1w、多々良沼、141213

# by komachi-memo2 | 2017-12-16 18:00 | 探鳥 | Comments(1)

大授搦に行く……九州探鳥1

 12月8〜10日、九州にバーダー仲間4人で出かけた。長崎に向かう飛行機の中で、最初の探鳥地をどこにしようかと相談する。どうやら天気が悪く、風も強い予報なのだ。ヨシ原の鳥は出にくいだろうと判断し、長崎県諫早湾周辺を後回しにして佐賀県の大授搦に行くことにした。長崎空港からレンタカーで2時間ほど、現地に着いたのは正午前。左右2キロ、現前に見渡す限りの干潟が広がっている。ああ、日本に残された最大のシギチ飛来地についに訪れることができた。
 関東地方では珍しいズグロカモメがそこら中に飛んでいる。向かい風に大きな嘴を隠して休んでいた10羽のクロツラヘラサギがいっせいに飛び、場所を移動する。30羽ほどのダイシャクシギの群。その沖、渚がまぶしく輝いている辺りにはツクシガモが見える。干潟に細長く線をなしてハマシギの大群が寝ている。プロミナーを覗くと、シロチドリ、ダイゼン、ミヤコドリ、メダイチドリ、アオアシシギ、ソリハシシギ、チュウシャクシギが次々に見つかる。それにしてもすごい数だ。
 この日の満潮時間は12:41。潮が悪く干満の差が5m未満で、おそろしく遠浅な大授搦ではシギチは私たちの近くまで寄ってくれなかった。しかも強風にミゾレ混じりの天気。それでも雲仙普賢岳を遠くに望む雄大な干潟で見る圧倒的な数のシギチに、いつまでも飽きることはなかった。
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クロツラヘラサギ。飛翔すると幼鳥は初列風切羽に黒色部があるので成鳥と区別できる。

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ダイシャクシギ

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ツクシガモ

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ズグロカモメ


# by komachi-memo2 | 2017-12-15 13:28 | 探鳥 | Comments(0)

ハイイロチュウヒ♀の塒入り

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 今月12日、バーダー仲間4人で神栖市・波崎・銚子港・稲敷を車で回った。前日に強風が吹いたので、銚子の海鳥を期待したが、シロカモメを観察した他は低調だった。神栖市では比較的近くでヨシガモのエクリプス→生殖羽移行の個体を数羽観察できた。稲敷に着いたのは午後2時過ぎ。タカの塒入りまで少し間があったので、9月下旬に回った休耕田と蓮田をチェック。水気の残る田んぼに70羽ほどのタゲリ、電線に止まるムクドリの大群の中にホシムクドリを数羽見つける。ヨシ原のポイントに戻り、オオタカ、チュウヒ、ハイイロチュウヒ、ヨシ原すれすれを猛スピードで横切るコチョウゲンボウなどを5時近くまで観察。一日目一杯バードウォッチングしたのは久しぶりだった。確認した種数は53種。
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ハイイロチュウヒ♀。腰の白さだけでは断定できないが、翼下面の風切羽に明瞭な黒褐色の横帯があることで、ハイイロチュウヒ♀とわかる。写真はすべて同一個体。

# by komachi-memo2 | 2017-11-19 19:32 | 探鳥 | Comments(0)

マヒワをハンノキの下で待つ

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10月は2度も台風に週末の探鳥を邪魔され、気が付くともう初冬。日がずいぶん短くなった。リュックの中で大あくびをしていた双眼鏡やカメラたちに、先週の土曜日、ようやく仕事をさせることができた。さて、西に行こうか東に行こうか迷ったが、よし、マヒワを見に行こうと決めた。マイフィールドでも年に1,2度、マヒワの群に出くわすことがあるが、それはいつもカメラを持たないときで、マヒワの写真をこれまで撮ったことがなかった。電車とバスを乗り接いで、目的の公園に着くと、ハンノキかヤシャブシがないか探して歩く。ようやくハンノキがまとまってある場所にたどり着くと、案の定、そこには私のご同輩が2,3人いた。「まだ来ていないよ」「もうすぐ来ますよ」などと話をしていると、ほどなくして20羽ほどの群がやって来て、樹冠近くに舞い降りた。逆光と枝かぶりで何とも撮りにくいが、観察していると、枝かぶりにならない場所で1羽の黄色い個体が実を食べ始めたので、その1羽に狙いをつける。頬から胸にかけて美しいレモンイエロー、頭はゴマ塩、大雨覆にまだ少しだけ白い部分を残している。どう見ても強面のおっさん顔だが、今年生まれの♂第一回冬羽のようだ。数分後、群は一斉に去り、待っていると2度戻ってきたが、撮影条件は整わなくなった。ハンノキの実があるうちにまた訪れて、今度は雌と群の写真を撮りたいと思っている。
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# by komachi-memo2 | 2017-11-06 17:29 | 探鳥 | Comments(0)