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2017年 07月 12日
夕刻、太陽は薄く雲に隠れて草原のニッコウキスゲの咲く辺りは申し分のない光の状態だ。これで鳥たちが訪れてくれたらと念じるのだが、一向に現れない。と、涼しい風が横切り、ゴロゴロと遠雷が聞こえてきた。見上げると、晴れた空の一隅に黒い雲が動いている。さえぎるもののない草原での雷は怖い。いつの間にか辺りに人の姿は消えていた。そそくさと帰り支度をしていると、頭上をチョウゲンボウが飛び、山の斜面でホバリングをし、何かを捕らえるのを見た。急いで近づいてみると、チョウゲンボウは山の端から突き出た枯れた切り株を食卓にして、旨そうに獲物を食らっている。どうやら今夕の御飯はノネズミらしい。私もすこしお腹が減ってきた。
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by komachi-memo2
| 2017-07-12 10:17
| 探鳥
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2017年 07月 11日





この草原はレンゲツツジやニッコウキスゲで有名な場所。レンゲツツジの見頃はすでに終わっていて、ニッコウキスゲが咲き出していた。登山道の脇に、昆虫を咥えて盛んにジッジッと警戒音を出すノビタキ成鳥がいた。道の脇に巣があるようだ。うっかり近づいてしまった。ゴメン、ゴメン。少し離れた場所から数カット撮影させてもらって、その場を離れた。
こんな場合、成鳥が立ち往生して巣に餌を運ぶインターバルが滞ると、急速に成長しなければならない雛の命に係わる。この日、草原とその周辺にはノビタキの他に、ホオアカ、ホオジロ、モズ、ビンズイ、アオジ、カッコウ、キジ、チョウゲンボウ、ミソサザイ、キビタキ、アカゲラなどがいたが、一番心に残ったのはやはりノビタキの巣立ったばかりの幼鳥だった。
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by komachi-memo2
| 2017-07-11 13:02
| 探鳥
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