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komachi memo2

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賞味期限

元さんが冷蔵庫の前で牛乳を飲もうと、「えーと、賞味期限は……」と牛乳パックの表示を見ている。最近の子どもは表示をまず見るのかと思う。匂いをかいで、舌の先で味を確かめて、ということをしない。自分の五感で安全を確かめる能力が劣ってきているのではないかと心配になる。いつ頃から賞味期限がやかましく言われるようになったのか知らないが、冷蔵庫がどこの家庭にも置かれるようになった後であることは確かだろう。いつ冷蔵庫のある生活が始まったのか、私にはもう記憶が定かでない。子どもの頃、電化製品が家に入るようになったのは、まわりの家より数年遅かった。まず電気洗濯機を昭和35年、私が8才の時、弟が生まれた年に両親は買った。手回しの絞り機の付いたものだった。2年後、白黒テレビを買った。飼い犬が死んだことも知らないでテレビにかじりついていた。冷蔵庫が家に置かれたのはその後のことだったと思う。それまでは母は毎日、買い物籠をもって魚屋や八百屋にその日食べるものだけを買いに行っていたわけだ。家庭内の収蔵物も現在の半分もなかったはずだ。そんなライフスタイルも実感として思い出せなくなっている。最近、昭和30年代の暮らしがしきりと気になる。「白い恋人」事件はいろんなことを考えさせてくれる。
Commented by iGa at 2007-08-20 10:50 x
昔は食料品店でも冷蔵ケースなんて置いてなかったから、食品が傷んでいないかよく確かめてから買っていましたね。
そういえば、家は冷蔵庫、電気洗濯機、白黒テレビの順で電化製品が入ってきました。
この順番を考えてみると、代用が利かない製品から購入していたことが分かり、親父の合理主義的性格が伺えます。
そんな訳で、家にテレビが来るまで、テレビは檀那寺や隣家に見に行ってました。


Commented by komachi at 2007-08-21 08:57 x
iGAさん、毎日お暑うございます。ご無沙汰しています。iGAさんのコメントを読んで、隣の家のテレビで「恐怖のミイラ」を見て、怖くて家に帰れなくなってしまったことを思い出しました。かわいかったんだな、おれも。
by komachi-memo2 | 2007-08-20 10:12 | 茅木山の日常 | Comments(2)