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多摩川の釣船屋バラック群

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雨のウィークデイの夕刻、Sさん、Tさんと落ち合ってひさしぶりに羽田界隈を多摩川方向に歩いた。京急空港線の天空橋を降りて穴守橋を渡り、弁天橋のほうへ。夕刻の雨空はどんよりとして、対岸の葦原の羽田空港もあの世のもののように川と雲の間にうっすらと見える。川岸には釣り船屋のバラックが軒を並べている。木柱や鉄パイプを針山のように川底に打ち、その上に建てた危なげな建物。その先にさらに足場を足して、釣り船を係留している。中には大きな屋形船を係留しているところもある。東京ではほとんど目にすることのなくなった景色。3人ともこんな景色が嫌いでない。人影はないが、すさんだ感じがしないのは建物が生きている証拠。どの建物にもその建物の主が書いたと思われる手書きの営業許可書がペンキ書きされている。ずいぶん昔から釣り船屋はあったのだろう。今の季節は夜メバルだろうか。防波堤の上には河川法違反により船舶と工作物を撤去する旨を伝えた河川事務所の看板。また来たときにはバラック群は消えているかもしれない。雨が本降りになって、穴守稲荷駅近くの寿司屋に飛び込む。あか抜けない料理と賢そうな看板娘が良かった。
Commented by tokyomachiya at 2007-07-06 16:00
昔多摩川の川崎河岸(御幸町かな)にもバラック群がありました。
友人がいて住所の末尾が「番外地」になっていたのがかっこ良くて訪ねたことがありました。(網走番外地の時代です)
行ってみたら、河川敷の不法占拠バラック・・・。
堤防の入口まで、迎に来てくれていました。
堤防の河側にバラック群があったのです。
女の子でしたので、やけに恥ずかしそうにしながら、でもなんだか活き活きしていたように眩しく感じました。
トタンの壁にコールタール紙の屋根には石が載せてありました。
道なのか建物の隙間なのか区別が付かないようなところを抜けて行きました。
見てはいけないものを見てしまったような戸惑いと、二人だけの秘密を共有できた喜びと、複雑な気持ちが交錯していましたが、なんか嬉しかった。
不法占拠・災害・不衛生と背中合わせの生活・・・あれから行っていないがもう無いのだろうな。
Commented by komachi at 2007-07-06 18:35 x
tokyomachiyaさんにそんな青春時代があったとは。トタンの壁に黒いコールタールの屋根、なつかしいな。町を歩いていて、気が付いてみるとそんな時間の吹きだまりを探している自分にふと返るということが、たまにありますね。そんなものを見つけたらまた報告したいと思います。
by komachi-memo2 | 2007-07-06 10:18 | 気持ちのいい場所 | Comments(2)