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久しぶりの「水辺」再会

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ずいぶん前にエントリーした「東長崎そぞろ歩き」(2006.4.14)に、イノウエさんから最近、コメントをもらった。板橋区立美術館で開催中の「池袋モンパルナスの作家たち」展で亡父の絵を見てくれた感想だった。うれしかった。うっかり忘れていた展覧会を思い出し、西高島平まで足を延ばした。丁寧な企画の展覧会だった。池袋モンパルナスで暮らした画家たちの今わかる限りのプロフィールが絵の横に簡単に紹介されていた。戦前の唯一現存する亡父の絵「水辺」を久しぶりに見た。プロフィールを見ると、「東京生まれ」とある。これは誤りだ。亡父が故意にそうしたのだろうか。しばらく逡巡してから学芸員を訪ねた。東京生まれが誤りであること、朝鮮人であったこと、正しい略歴を送ることを約束した。しばらく前に鎌倉で松本俊介と麻生三郎の展覧会をやった時と同じ写真が掲載されていた。寺田政明、麻生三郎ら5人がアトリエの前で写っている。右端のいっちょうらいの背広姿で手にタバコを挟んでいる天然パーマは亡父だ。鎌倉と同様にキャプションでただ一人名前の不明なのが亡父であった。そのことも学芸員に伝えた。若い学芸員はうれしそうだった。「マナベ先生の情報は拾えなくて……」。学芸員の言葉が耳に残った。
Commented at 2007-03-25 20:25 x
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by komachi-memo2 at 2007-03-27 14:05
シンさん、ご無沙汰です。板橋美術館に行った帰りにあなたは知っているだろうか、チラシを送ろうかと考えました。そのうちBLOGを見てくれるだろうとも。足の不便なところですが、ぜひ。期間が長いので、私はまた行こうと思っています。
Commented by AKi at 2007-04-08 04:37 x
行ってきました。よかったです。
by komachi-memo2 | 2007-03-20 23:31 | 国立の記憶 | Comments(3)