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12巻目は『湖上の家、土中の家……世界の住まい環境を測る』

12巻目は『湖上の家、土中の家……世界の住まい環境を測る』_c0042548_1827218.gif夏の間、集中していた百の知恵双書12巻の編集制作作業からようやく手を離れられる。12巻は芸大益子研究室の『湖上の家、土中の家』だ。表紙デザインをティグラフィクスの堀渕さんに昨日入稿してもらい、本文初校を今日やっと戻した。本屋に並ぶのは10月下旬。ようやく次の仕事に頭が切り替えられる。

●百の知恵双書第12巻『湖上の家、土中の家……世界の住まい環境を測る』
益子義弘+東京芸術大学益子研究室
●概要 私たちの住む地球上には、各地域の気候風土が多様であるように驚くほど多様な住居とそこに暮らす人々がいる。たとえば高温乾燥地域イランの、外からはうかがい知れないオアシスのような開放的な中庭と地下深い夏の居室。高地ペルー・チチカカ湖に浮かぶ葦草の島と小さな葦草の家。スペイン・アンダルシア地方の数百年にわたって住み続けられてきた洞窟住居。高温多湿のベトナムで先祖を守るようにして建つ閉鎖性の強い住居。それらの住まいはその風土の特質のなかで、居住の快適さを生む知恵や工夫をはたしてどの程度もっているのだろうか? イラン、ペルー、スペイン、ベトナムという気候の異なる世界四地域の住居を気候計測と空間実測の両面から調査した体感的フィールドワークの書。
●発売 10月下旬
●価格 2800円
●主要内容
第1章 砂漠地帯の民家を調べる——イラン・キャヴィール砂漠周縁
    テヘランから南へ/市街の家・村の家——カーシャーン/ゾロアスター教の合宿所——ヤズド
    強固な住まいのやわらかな暮らし——旅から受けた示唆❶
第2章 湖上の草の家とアドベの家を調べる——ペルー・チチカカ湖周縁
  葦草の島と家——ウロス島群/石とアドベの家/場所や建築の強度とは何だろう——旅から受けた示唆❷
第3章 地中の家、崖下の家を調べる——スペイン・アンダルシア地方
  アンダルシアの二つの村/地中の住居群——グアディクス/崖下の住居群——セテニル
  白い被膜がはたらく力——旅から受けた示唆❸
第4章 囲みの家、の家を調べる——ベトナム・ハノイ近郊農村とホイアンの町家
  ベトナムの村と家/住まいのかたちを決める二つの側面
  /家々の閉鎖性と涼感のありか——旅から受けた示唆❹
第5章 民家のかたちと気候
    四地域の住まいの温熱環境を比較する 

by komachi-memo2 | 2006-09-20 18:31 | 百の知恵双書 | Comments(0)