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大陸型チュウヒ♂を観る

 昨年、小雨交じりの寒い大晦日に、茨城県涸沼・那珂湊・大洗へ2017年最後の探鳥に鳥仲間と行った。この日一番の私の成果は典型的な大陸型チュウヒ♂を観ることができたこと。チュウヒはロシア極東部、モンゴル、中国東北部、サハリンで繁殖し、東南アジアで越冬する。日本でも本州近畿地方以北の一部地域では繁殖している。冬には大陸から本州以南に大陸組もやってくるが、国内組とタイプが異なる。これまで大陸タイプをじっくり観る機会がなかった。
 涸沼で観ることのできた大陸型チュウヒ♂は川の対岸の樹冠で休んでいた。一見して白と黒のコントラストが目立つ。背と雨覆が黒く、白い羽縁がある。虹彩は黄色。白い頭頸部と体下面には細い黒の縦斑がある。翼を上げたところを観ると、翼下面の初列風切p5~10の翼先が黒く、それ以外は少しクリームがかった白地に初列・次列風切の後縁にやや太めの黒灰色の横帯、それ以外にも4本の細い黒帯が点線状に入っている。翼下面の大・中・小雨覆にも細かい黒灰色の斑が入り、雨覆全体がやや褐色がかって見える。尾羽下面は薄灰がかった白で横帯はない。飛び上がった時の後姿を観ると、尾羽上面はほとんど白く、横帯は見えない。上翼面の雨覆、肩羽に褐色みがある。大陸型チュウヒ♂の成鳥やや手前、おそらく第3回もしくは第4回冬を迎えた個体だと思われる。
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by komachi-memo2 | 2018-01-04 15:54 | 探鳥 | Comments(0)