2017年 09月 06日
秋のオバシギ幼鳥
このところ毎週シギチを見に出かけている友人から少しずつ種数も増えていると聞いて、久しぶりに三番瀬に行った。8月上旬に行った時にはビーサンを履いて干潟を歩き回り、撥ねでシャツからカメラまで汚してしまったので、炎天下にならないことを祈りながら家から長靴を履いて出かけた。到着したのは9時頃、潮は目一杯引き、見渡す限りの干潟である。この日の出で立ちはゴム引きのカッパズボンを長靴の上から履き、首から双眼鏡、ニコンのゴーヨンには一脚が付いている。シギチはできるだけ地面に近い位置から私は両膝をついて撮るようにしている。長靴にカッパのズボンだと汚れを気にしないで、時には干潟に胡座をかいて撮ることもできるので助かる。
最初に出会ったのは3羽のオバシギ。3羽とも幼鳥だ。胸のゴマ塩が目立ち、肩羽の白い羽縁と濃い軸斑のコントラストが遠くからでも目立つ。軸斑はよく見ると柊の葉のような形をしている。オバシギの食欲は旺盛で、大人の指爪ほどの大きさの二枚貝をくわえては頬張る。丸呑みしちゃうの!、お腹壊さないの?と、鳥の不思議に感心してしまう。インターネットに、春、越冬地のオーストラリアから繁殖地のシベリアに向かって飛んだオバシギが、7日後に中継地の上海で捕獲され、その体重が越冬地での230gから120.5gになっていたという記録があった。ほぼ体重の半分、脂肪ばかりか筋肉や内臓を構成するタンパク質までエネルギーとして燃焼させて渡っていくシギたち。今、この子たちの体重はどのくらいなのだろうか。一杯食べて脂肪を付けてから旅立ってね。オバシギの成鳥はもう三番瀬を先に離れてしまったのだろうか。この日は成鳥を見ることがなかった。
by komachi-memo2
| 2017-09-06 11:47
| 探鳥
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