2012年 08月 02日
桶ヶ谷沼の昆虫
桶ヶ谷沼のトンボ観察で、藤棚の下で弁当を開いていると、上からブーンと降りてくるものがあった。「タマムシだ!」藤棚の脇には腰掛け用にクヌギの丸太が玉切りにして置かれていた。その上に止まると、せわしなく丸太の周囲を歩きだした。タマムシの歩き方は、どこかゴキブリに似ている。少し湿り気のある朽ちたくぼみを見つけると、その部分に産卵管を差し込んで産卵をはじめた。産卵はほんの一瞬で、あたりかまわずうろついて、産卵を繰り返す。昆虫にも産卵する場所をメジャーで測ったかのように几帳面に産みつけるものもいればタマムシのような行き当たりばったり派もいるのが面白い。
ほんとうに久しぶりにツノトンボを見た。トンボの仲間ではなく、ウスバカゲロウに近い。子供の頃、近所でこの昆虫を捕まえて、見たこともない珍しいトンボを見つけたと興奮し、虫かごに入れて家に飛んで帰ったが、トンボでないことを教えられ、大いに落胆したのだった。それでもトンボよりもどこか異界からやってきたようなこの生き物の雰囲気が魅力的であり、また怖くもあり、捕らえた場所にそっと返しに行ったことを思い出した。いま見てもやはり不思議な雰囲気の生き物である。
ほんとうに久しぶりにツノトンボを見た。トンボの仲間ではなく、ウスバカゲロウに近い。子供の頃、近所でこの昆虫を捕まえて、見たこともない珍しいトンボを見つけたと興奮し、虫かごに入れて家に飛んで帰ったが、トンボでないことを教えられ、大いに落胆したのだった。それでもトンボよりもどこか異界からやってきたようなこの生き物の雰囲気が魅力的であり、また怖くもあり、捕らえた場所にそっと返しに行ったことを思い出した。いま見てもやはり不思議な雰囲気の生き物である。
by komachi-memo2
| 2012-08-02 22:30
| 探虫
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