2011年 04月 26日
野草の名前
野草の名前には、もう少しまともな名前をつけてあげれば良かったのにと思うものも多い反面、なるほどと命名に感心するものも少なくありません。命名に感心した野草3種、どれも4月に見た野草です。
↑ナツトウダイ。春の野草なのになぜナツなんでしょうか。トウダイとは海を照らす灯台ではなくて、電気のない時代に囲炉裏の脇などに置いた灯油のお皿を載せた台のことです。ナツトウダイは不思議な形をしています。茎に互生に葉が付き、その上で五枚の葉が舞台のように広がり、そこから枝が5本出て、それぞれに杯状の葉が付き、さらに2本に枝が分かれて、杯状の花序をつけます。
↑ホウチャクソウ。ホウチャクとはお寺の軒に下がっている大きな風鈴(宝鐸)のことだそうです。尾根の脇の日影で風に揺れる瑞々しい花は、わたしには宝鐸よりずっと可憐で綺麗に感じます。最近、旬のアマドコロの天ぷらを食べましたが、ホウチャクソウの花芽は天ぷらになるのでしょうか。
↑コバノタツナミソウ。茎の先に出た花穂が一方方向に二列に背伸びをするように立ち上がって並んで咲きます。確かに立浪に見立てようと思えば、見えなくもないかな。
by komachi-memo2
| 2011-04-26 15:05
| かたちの不思議
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