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梨ヶ原探鳥会

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霧が晴れると、枯木の頂にオオジシギが姿を見せた。

昨日(6月8日)は日本野鳥の会神奈川支部の梨ヶ原探鳥会にリーダーの一人として参加した。神奈川県ではほとんどない草原の環境に生息する鳥を見るこのツアーは、人気が高く、抽選に受かった総勢40人を超えるメンバーの大型バスによるツアーとなった。広大な梨ヶ原は今は自衛隊の富士演習場になっているが、休日は届出をすれば山菜採りやバーダーに解放されている。前日の雨は止み、西の空に青空が覗いていたが、東の空は墨を流したような怪しい雲行き。9時半頃、演習場ゲートを通過、午前中に予想された種のほとんどは出現し、残すは、今ツアーの目玉の一つオオジシギだけとなった。昼食を道の駅で済ませて、午後は近くの唐松とミズナラの森によってキビタキを堪能し、演習場敷地内に戻り、広い演習林の西端からゆっくり東端までバスで移動した。しかし周囲の景色は東端に付く頃には、濃霧のカーテンにすっぽり隠れ、バードウォッチングどころではなくなってしまった。今日のツアーもここまでかとゲート近くに戻ると、霧は晴れて、なんと枯枝の上でオオジシギが待っていてくれ、その後にディスプレーフライトも披露してくれた。ツアー参加者にとって忘れられない感激となった。
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ノビタキの♂と♀
# by komachi-memo2 | 2014-06-09 22:12 | 探鳥 | Comments(0)

アカスジキンカメムシの変幻

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10日ほど前、仕事場の駐車場脇のアジサイの葉をふと見ると、アカスジキンカメムシが付いていた。すでに成虫になっているものもあったが、終令幼虫もなん個体か。この紫の光沢のある黒に白のツートンカラーの幼虫は鳥糞に擬態していると言われるが、この終令幼虫が鮮やかな成虫に脱皮する瞬間を見たいものだと毎日、朝夕の行き帰りに覗いていたのだが、ついに見ることはかなわなかった。もっと早朝に覗けば見られたのかもしれない。それにしてもこの変幻ぶりはすばらしい。人にはとても美しく見えるこの成虫は、捕食者にはどのように見えているのだろうか。
# by komachi-memo2 | 2014-06-05 22:23 | 探虫 | Comments(0)

1年ぶりの富士演習場

来週の探鳥会のロケハンで富士演習場に仲間と行った。オオジシギ、ノビタキ、ホオアカ、アオジ、コヨシキリ、カッコウ、ホトトギス、コムクドリ、おまけにハチクマ、演習場周辺ではキビタキ、ヒガラ、コルリ、クロツグミ、など。出るべき鳥はほぼ出た。来週も同じように出てくればよいのだが、天気が心配。
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ホオアカ
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ノビタキ♂
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カッコウ
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オオジシギ
# by komachi-memo2 | 2014-06-04 03:19 | 探鳥 | Comments(0)

アカメガシワはなぜ赤い

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白いシャクの群落のなかにアカメガシワの新葉が伸びていた。鮮やかな赤だ。「この赤は擦ると落ちるんですよ」と教えられたのは、最近のこと。「へえーそうなんだ!」。よく見ると、葉の色に見えていたのは葉に生えた赤い産毛だった。擦ってみると垢が落ちるように産毛は落ち、新緑色が現れた。赤い幼葉も光合成はしっかりやっとるわけだ。赤い産毛はなぜ生えているのだろう。調べてみると、柔らかな幼葉をムシャムシャと食べる虫たちから守るためだった。では赤いのはなぜか。昆虫たちには赤色領域は感知できないらしい。さらに日光の赤色波長部分だけをカットすることで、過剰に葉の表面温度が上がるのを防ぐ目的もあるという。そうやって幼い葉を保護している。自然のデザインはほんとによくできている。
# by komachi-memo2 | 2014-05-01 23:38 | かたちの不思議 | Comments(0)

ソングポストのオオルリ

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4月27日。林道に入るとオオルリの囀りが聞こえてくる。どこかと見上げれば、尾根の上の杉の梢。林道には雄たちが縄張りを宣言するソングポストがいくつかあるが、ここも毎年の定位置。林道から距離にして40メートルだろうか。300ミリレンズに1.4倍テレコンをつけてもちょっと遠い。私の道具だとこの距離では限界。
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いつもの林道に行く途中、桜の木の下の乾いた砂利道でスズメが砂浴びをしていた。体に付いた寄生虫を落とすなどの体の手入れのためである。砂浴びをする鳥は他にどのくらいいるのだろう。ヒバリ、ホオアカ、ムクドリ、コジュケイは見たことがあるが、種類は案外少ない。体の手入れは水場が主流のようだ。
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この時期、林道は白い花が週変わりで花を咲かす。今はヒメウツギが満開。マルバウツギ、ヤブデマリが蕾の状態。写真はヤブデマリ。葉の上に花を咲かすので、尾根上から見下ろした方が見応えがある。
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林道のニョイスミレ。タチツボスミレより遅れて咲く。湿気のある日陰を好むようだ。ツボスミレという名前のほうが一般的に呼ばれている名前だが、牧野富太郎さんが命名したニョイスミレのほうが、姿形がイメージできて好きだ。茎が観音菩薩の如意棒のようにすくっと長く立ち上がり、曲がってその先に花を咲かせる。
# by komachi-memo2 | 2014-04-29 09:48 | 探鳥 | Comments(0)