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イスカとオオマシコに会う

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 今週のクリスマス・イブの日、長く憧れの鳥であったイスカ、オオマシコとのご対面のプレゼントをもらった。早朝のJR辻堂駅に集合したバーダー仲間5人は観たい鳥が頭の中を巡り、まだ行き先が決まっていなかった。相談の結果、諏訪方面にイスカ、オオマシコ狙いで出発することに決まった。中央ハイウェイを雪を被った北岳、甲斐駒の偉容を眺めながら西に2時間ほどで目的地に着いた。
 私たちが滞在中、白樺の木立にイスカは30羽ほどの群で3度訪れてくれた。渋いレンガ色の雄、灰黄緑色の雌が小枝に群がる姿を目に焼き付けた。イスカというとイメージするのは厳寒の凍える木立に止まる姿で、それを覚悟していたが、この日は風もなく雪も降らず、遠くに白く輝くアルプスが望める穏やかな日だった。夢中になってシャッターを切っていると、空抜けの写真ばかり量産していることに気付き、途中からは樹木の下の方に止まっている個体を狙って撮ることにした。

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 オオマシコは近くの林道沿いのハギの実を食べていた。ベニマシコと違い、雌も成鳥は赤みを帯び、特に若鳥の雌雄の区別は難しい。この日観たオオマシコは背、腰、上尾筒が少し赤みを帯び、胸部にもようやくわかる程度の赤みがある個体とそれより少し赤みのある2個体。いくつかの図鑑と見比べてみると、いずれも第一回冬羽雌のように思える。

by komachi-memo2 | 2017-12-26 16:13 | 探鳥 | Comments(0)

出水で見たツル4種……九州探鳥5

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 九州探鳥最終日は出水市。早朝からツルの飛翔する姿を初めて見ようと出水干拓地のツルの塒近くに行った。浅い水場の塒が朝日に白く輝きだし、黒々としたツルの群のシルエットが横に長く映し出されてくる。山の端近く、雲がすこし赤みを増す頃、塒を埋め尽くしていたツルたちは数羽から十数羽の群で周辺の干拓地へ飛びだっていく。ガンの朝発ちのように一斉に大群が飛び立つのかと思っていたが、そうではなかった。カメラのSSを稼ぎたいので、厚い雲の切れ間にツルたちが通りかかるところでシャッターを切る。翼上面の白がファインダーでも確認できるマナヅルの群だ。
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 出水のツルのうち圧倒的に数が多いのはナベヅルである。15000羽近くの飛来ツルのうち13000羽近くをナベヅルが占める。世界のナベヅルの8割以上を出水で観察していることになる。成鳥2羽と幼鳥2羽のファミリーがいた。幼鳥をガードするようにいつも傍らに成鳥がいる光景はなんともほほえましかった。

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 出水ではツル4種はぜひ見たいと思っていた。クロヅル、カナダヅルを見ることができたのはラッキーだった。九州探鳥旅行から戻って調べてみると、12月16日現在の出水のクロヅルは9羽、カナダヅルは7羽、見ることのかなわなかったナベグロヅルは5羽となっていた。(クレインパークいずみ、ツル羽数調査情報)

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by komachi-memo2 | 2017-12-20 11:17 | 探鳥 | Comments(0)

諫早干拓地……九州探鳥4

 諫早での朝一番の探鳥はヨシ原の向こうに諫早湾を望む場所からスタートした。ヨシがわずかに動いている場所を探してプロミナーを向けるとオオジュリン、カシラダカ。ヨシ原の中の灌木の枝にはホオジロが止まる。遠くの高木ではノスリが羽づくろいをしている。ヨシ原と諫早湾の間にはいくつもの池が広がり、ヘラサギ、マガモを確認できる。突然、15mほど離れたヨシ原から飛び出したのはハイイロチュウヒ♀。一日中、ここにいても面白いね、などと仲間と話したが、この日の諫早での我らのミッションはナベコウとツリスガラを見つけることだった。別のポイントに移動して、観察を始めようと車から降りると、「どこから来られましたか?」と声を掛けてくれたのは地元のバーダーAさん。私たちは小型車がようやく通れる用水脇や農道をAさんの先導でいくつかのポイントを回ることができた。諫早でムネアカタヒバリを見ることができたのもAさんのおかげだ。その後、広大な諫早干拓地をしらみつぶしに回って夕刻までナベコウとツリスガラを探すが、とうとう見つけることができなかった。それでもこの日、諫早湾周辺で見聞きした鳥の種類は48種とまずまず。とくにワシタカ類の出現が際立っていた。
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by komachi-memo2 | 2017-12-17 17:47 | 探鳥 | Comments(0)

電線に連なる鳥……九州探鳥3

 早朝、諫早湾周辺の田園地帯を車で回っていると、田んぼから突然黒い群が湧き上がり、道路沿いの電線は瞬く間に鳥に占領された。アトリの大群だ。
 島崎藤村の小説『夜明け前』には吉左衛門と金兵衛の会話のなかに木曽の大平村では毎日3千羽ものアトリが鳥網にかかり、アトリ30羽と茶漬け3杯を食べれば褒美にもう30羽をもらえるという話が出てくるが、こうした光景を見ると、維新前後の小説の内容にも少しリアリティを感じることができるようになる。
 今回の九州探鳥旅行では電線に連なる鳥をたくさん見た。鹿児島県出水市で見たニュウナイスズメ、ミヤマガラスとコクマルガラス、ホシムクドリ。私が住む町ではもうほとんど見られない光景で、とても印象に残った。
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by komachi-memo2 | 2017-12-16 19:11 | 探鳥 | Comments(0)

ツルシギの越冬群……九州探鳥2

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 大授搦での探鳥の後、周辺の用水や田んぼを見て回る。用水には8羽のツルシギがいた。どの個体もまだ嘴や脚の色が橙色で完全な朱色にはなっておらず、また肩羽部分に冬羽の換羽が見られる第一回冬羽であった。日本では春と秋に旅鳥として見ることのできるツルシギだが、本州以南では越冬する個体もいると図鑑には記されている。
 大授搦周辺で見た8羽のツルシギも越冬群なのだろう。12月中旬にツルシギをこれまで別の場所で2度観察している。2014年12月13日に群馬県館林市の多々良沼で2羽、2016年12月10日に宮城県大崎市の蕪栗沼で1羽である。そのどれもが成鳥冬羽ではなく、第一回冬羽であるのはおそらく偶然ではないのだろう。

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ツルシギ1w、蕪栗沼、161210
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ツルシギ1w、多々良沼、141213

by komachi-memo2 | 2017-12-16 18:00 | 探鳥 | Comments(1)

大授搦に行く……九州探鳥1

 12月8〜10日、九州にバーダー仲間4人で出かけた。長崎に向かう飛行機の中で、最初の探鳥地をどこにしようかと相談する。どうやら天気が悪く、風も強い予報なのだ。ヨシ原の鳥は出にくいだろうと判断し、長崎県諫早湾周辺を後回しにして佐賀県の大授搦に行くことにした。長崎空港からレンタカーで2時間ほど、現地に着いたのは正午前。左右2キロ、現前に見渡す限りの干潟が広がっている。ああ、日本に残された最大のシギチ飛来地についに訪れることができた。
 関東地方では珍しいズグロカモメがそこら中に飛んでいる。向かい風に大きな嘴を隠して休んでいた10羽のクロツラヘラサギがいっせいに飛び、場所を移動する。30羽ほどのダイシャクシギの群。その沖、渚がまぶしく輝いている辺りにはツクシガモが見える。干潟に細長く線をなしてハマシギの大群が寝ている。プロミナーを覗くと、シロチドリ、ダイゼン、ミヤコドリ、メダイチドリ、アオアシシギ、ソリハシシギ、チュウシャクシギが次々に見つかる。それにしてもすごい数だ。
 この日の満潮時間は12:41。潮が悪く干満の差が5m未満で、おそろしく遠浅な大授搦ではシギチは私たちの近くまで寄ってくれなかった。しかも強風にミゾレ混じりの天気。それでも雲仙普賢岳を遠くに望む雄大な干潟で見る圧倒的な数のシギチに、いつまでも飽きることはなかった。
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クロツラヘラサギ。飛翔すると幼鳥は初列風切羽に黒色部があるので成鳥と区別できる。

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ダイシャクシギ

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ツクシガモ

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ズグロカモメ


by komachi-memo2 | 2017-12-15 13:28 | 探鳥 | Comments(0)