komachi memo2

komachi203.exblog.jp

<   2014年 09月 ( 9 )   > この月の画像一覧

ヤマガラとエゴノキの種子

c0042548_2153940.jpg
久しぶりに探鳥会で二子山の頂上に登る。
頂上にはエゴノキがあり、今年はたくさんの果実を付けている。
この果実を独占しているのはヤマガラ。
上手に両足ではさんで果皮とその中の硬い殻を割って種子を食べることができるのはこの鳥だけ。
何羽ものヤマガラが果実の付いたエゴノキの花柄をくわえて、どこかに飛んでゆき、また戻ってくる。
ヤマガラはこの時期、この種子を木のウロや地面に埋めるのだ。
埋められた種子は冬の間のヤマガラの食料になっているのだろう。
しかし、ヤマガラだけが得をしているわけではない。
果皮がついたまま自然落下した種子と果皮を除去した種子を比較した場合、
その発芽率は果皮付きが4%に対して、果皮なしは36%と、大きく異なるという。(「日本森林学会誌」88、村上智美、他)
ヤマガラの種子貯蔵がエゴノキの種子散布に大きく貢献しているのだ。
by komachi-memo2 | 2014-09-23 21:55 | 探鳥 | Comments(0)

『宮本常一講演選集』第7巻完成

c0042548_1856221.jpg『宮本常一講演選集』第7巻が完成。先週末に見本が届いた。
書店に並ぶのは今月26日から。第7巻の腰巻きにこう書いた。
「海から見た日本。日本文化形成を語る壮大な構想。
宮本常一の最終晩年、終生のフィールドワークと膨大な文献渉猟を下敷きにして、
彼の関心は一点に凝縮していく。
それは日本人とその文化形成史を広くアジア的視野のなかで描き上げようとするものだった。
まさに宮本学のエッセンスがちりばめられた最終講義がここにある。」

 第7巻は宮本常一の最晩年、日本観光文化研究所でおこなわれた講義「日本文化形成史」の後半を収録する。1980年、病魔に冒されながら宮本常一の研究は最後に「海から見た日本」という完結点に収斂していく。国立民族学博物館でおこなわれたシンポジウム「日本民族文化の源流の比較研究─農耕文化」に参加し、そこでの知見を踏まえて語った「根栽植物と雑穀と日本文化」「イネの道」「農耕における南と北」「家畜と農耕」など。
また日本では鉄が武器よりも農具として用いられたことを語る「農具としての鉄」、日本草創期の農地制度や家族システムが今日の日本文化の基盤をなしていることを論じた「日本文化と生産基盤」。併せて講義と相補する講演「瀬戸内海文化の系譜」を収める。
by komachi-memo2 | 2014-09-22 19:01 | ヒルトップの日々 | Comments(0)

ミドリヒョウモンの前脚

c0042548_2212173.jpg
c0042548_22132117.jpg
今朝、通勤途中で出くわしたヒョウモンチョウ。
ヒョウモンチョウの識別は難しいが、前翅の翅脈に4本の黒い性標があることからミドリヒョウモンの♂に違いない。
わたしが住む葉山町で見たのは2回目。前回もこの時期だった。
ヒョウモンチョウはタテハチョウ科。タテハチョウの仲間の写真を撮るときには、前からも撮ることにしている。
それは前脚を撮りたいからだ。タテハチョウ科のチョウは昆虫であるのに、脚が4本しかないように見える。
前脚が退化(進化)したからだ。前脚は脚としての働きをやめて、味を感じる感覚器官になっているという。
吸蜜や産卵のときには食草に前脚を伸ばして触れる動作をするというが、まだそれを観察したことがない。
図鑑を見ても前脚が撮っているタテハチョウ科の写真はまず見つからない。
拡大した下の写真の複眼と中脚の間に、か細い前脚が撮っている。
c0042548_2213872.jpg

by komachi-memo2 | 2014-09-19 22:32 | 探虫 | Comments(0)

オオシオカラトンボの産卵

c0042548_065631.jpg
里山の田んぼに行ってみると、稲穂の上を占有しているのはオオシオカラトンボの♂。
♀が産卵にやって来るのを待っているのだ。稲穂に止まって占有している♂に他の♂が威嚇している(上写真)。
一枚の田んぼの上を10頭近くの♂が飛び交うなかに♀は一頭だけだ。
連結ができると、他の♂がその後を追い回す。
連結はそのまま稲株のなかにくずれるように落ちてゆき、
連結は解けて、♀は少なくなった水面をすくい上げるように打水産卵を始める。
♂はその間、♀の上でホバリングしながら他の♂に奪われないように警戒を怠らない。
♀はこの時期、♂とは別の場所にいて、産卵のために田んぼにやって来る。
♀はなぜ一頭だけなのだろうか。まさか♂と♀の生存比率がこんなに違うはずはないだろう。
これは争奪戦に勝利した強い♂の子孫だけを残そうとする♀たちの戦略なのではないだろうか。
c0042548_074169.jpg

by komachi-memo2 | 2014-09-15 00:16 | 探虫 | Comments(0)

近所のニホンノウサギ

c0042548_16334830.jpg
今日は少し時間があったので、午前中に家の裏山に登った。
ここは毎年、この時季からタカの渡りを時間があれば観察しているところで、今年は今日が最初の日。
観察場所に着いたのが、9時半。
毎年、顔見知りが数人、ここで観察しているが、今シーズンはまだ誰も来たようすがない。
気温が上昇するにつれ、入道雲がモクモクと立ち上がり、プロミナーの視界が悪くなる。
尾根の稜線にそって、双眼鏡とプロミナーでトレースしていく。
双眼鏡で怪しいシルエットがあれば、プロミナーに切り替えて40倍で確認するのだが、
今日はその必要がないほどトビばかりだ。時折、ノスリが姿を現す。
ヒメアマツバメとコシアカツバメは断続的に東の斜面を這うようにS字に登ってきて、尾根を越えて西側斜面に消えていく。
お目当てのタカが現れないので、タカ撮影に準備してきた望遠レンズでギンヤンマを撮って気を紛らわす。
11時30分、子安の里の尾根上空に、トビの群に絡まれながら旋回上昇していくサシバ2羽を見つけるが、積乱雲の中で見失う。
その5分後にもう一羽。12時に撤収。帰りは星山経由で帰ったが、藪こぎが大変だった。
誰も通らなくなったのはなぜだろうと思ったが、部落近くで崖崩れ通行止めを知って納得。
お陰でニホンノウサギに出会うことができた。
c0042548_16343235.jpg
c0042548_1635633.jpg

by komachi-memo2 | 2014-09-13 16:44 | 探鳥 | Comments(0)

『宮本常一講演選集7』責了

夕刻、スケジュールどうり『宮本常一講演選集7』の責了紙を印刷所に手渡す。
第7巻は講義「日本文化の形成」の後半。絶版になっているちくま学芸文庫を底本としたが、
宮本先生の勘違いや校閲見落しがいろいろ見つかり、前巻同様に巻末註は60頁強となった。
それにしても何度見直してもどうして新しいアカが入ってしまうんだろう。締め切りがあるからアキラメが付く。
校正出力見本をプリントしているときに、プリンタがトナー切れのサインを出した。
今使用しているプリンタはOKIのカラーレーザープリンタ。使い始めて2年になるが、紙詰まりはこれまでほぼゼロ。
1階のデスクトップと2階のプリンタを無線でつないでいるが、
出力が終わるまで様子を見に行く必要がないのは、以前のゼロックスとは大違いだ。
トナーカートリッジをアマゾンに注文すると、「あなたは2013年9月×日に同じ商品を購入しました」と表示された。
そうか、およそ1年で使い切るのか。1カートリッジでA4片面印刷で7000枚と価格表にある。
そんなに使ったかなあと思う。昨年からの1年で書籍9冊、合計でおおよそ2700 頁。
見開きで印刷するから1400枚。平均4、5回は出力しているからまあそんなものか。
最近はレイアウトと並行しておおよその校正もモニター上で進めてしまうが、
モニター上での校正は眼精疲労がひどく、編集の終盤は出力したものでの校正となる。
終われば紙の山。ペーパーレスなんていつまで経ってもならへんよ。
by komachi-memo2 | 2014-09-04 19:57 | ヒルトップの日々 | Comments(0)

リスアカネの産卵

c0042548_21591218.jpg
沼の薄暗い周囲の斜面をリスアカネの♂♀が連結して、地上30〜50センチほどの高さをゆっくりと移動していきます。
♂に首根っこを押さえられた♀は急かされるように、腹部をバネのように上下に動かして打空産卵をしていきます。
ストロボを焚くと、あっという間に連結はほどけてしまいましたが、♀はそのまま産卵を続けています。
おつながりのときよりも姿勢は安定し、ゆっくりホバリングしながらリズミカルに卵を斜め前に落としていきます。
何度もシャッターを切ったのですが、空中に投げ出された卵が撮っているカットはありませんでした。こればかりは修練と根気です。
上の写真では腹部に今まさに打ち出した卵が見えています。
by komachi-memo2 | 2014-09-02 22:03 | 探虫 | Comments(0)

スキン変更しました

c0042548_9595246.jpg
長いこと、見慣れたブログのスキンを変更しました。
理由は写真をもうすこし大きく載せたいから。
下手くそな写真のアラがよけい目立ちますが、よろしくお願いします。
大好きなミユビシギのタイトル写真が消えてしまうのが、すこし残念です。
by komachi-memo2 | 2014-09-02 10:01 | Comments(0)

樹上のレストラン

c0042548_0134068.jpg
8月の最終日の昨日、おとついと同じ近所の沼に夕方行った。顔見知りのトンボ屋さんが一人先に来ている。ようすを聞くと、今日はヤブヤンマが一頭もいないという。目当てとなる昆虫がいないので、自然と彼と話し込む。20年以上、この沼に通う彼は、マルタンヤンマが20頭近くも確認できた最盛期のこの沼のようすを語った。植物相がずいぶん様変わりしてしまっているという。この日は2時間近くいて、マルタンヤンマ♂一頭が♀を探しに一度、降りてきただけ。それとリスアカネの連結を一度見ただけ。沼のほとりに、今年2月の大雪で折れたクヌギが一本あり、5メートルほどの高さのところが虫のレストランになっていた。カブトムシ、ミヤマクワガタ、ゴマダラチョウ、アカボシゴマダラ、サトキマダラヒカゲを確認。
by komachi-memo2 | 2014-09-01 21:24 | 探虫 | Comments(0)