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大山林道のムラサキツバメ

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↑羽を広げたムラサキツバメ
大山林道を歩いていると、師走だというのにムラサキ色の美しい蝶が羽を広げていた。ムラサキツバメの♀であった。南国の蝶がここ10年ほどの間で房総でも見られるようになったが、この蝶もそうである。日なたにいるのを邪魔をして陰をつくると、さっと飛び上がって位置を変え、閉じた羽が太陽光に直角になるようにひなたに移動した。羽を閉じて枯葉に紛れると見分けがつかない。成虫のまま数羽で集団越冬するというが、まだその姿を見たことがない。
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↑羽をつぼめたムラサキツバメ。シダの上では目立つが、枯葉にまぎれると見つけにくい。
by komachi-memo2 | 2006-12-27 08:46 | かたちの不思議 | Comments(3)

2006年12月の川調べ

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←下山川のホシゴイ。
日本野鳥の会神奈川支部が行っている年2回の川の調査、元さんと私の担当は下山川の下流域2ヶ所である。家庭廃水がそのまま流れ込む決してきれいな川でないが、ここに生息する鳥は少なくない。河口付近にはコガモが多い。プロミナーを河口からコガモに向けていると、必ず御用邸を警備する警官が声を掛けてくる。もし元さんがいなければ早足で飛んでくるかもしれない。そしていつもこんな質問をされる。「鳥の観察ですか?」(見ればわかるでしょ)「変わった鳥がいるんですか?」(本当のバーダーかどうか試しているんだ)そして、去っていく。先日、この下山川の下流域でミソサザイを見た。清流にしか棲まないこの鳥に出会えることなど全く期待していなかったからうれしかった。しかし、川がきれいになったというより生息できる環境が極端に縮小してきているのではないか。先日の初認が下山川でミソサザイを見た最後にならないことを願わずにはいられない。
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↑カラスにモビングされるノスリ。
by komachi-memo2 | 2006-12-26 11:10 | 探鳥 | Comments(0)

日本の森の10万年史——『日本人と木の文化』

c0042548_15595993.gif日本人がこれまでに利用してきた代表的な樹木といえばクリ、ヒノキ、スギだろう。日本列島の気候変化と、例えば石斧から鉄斧の発明といった人間の生活技術の進化、その相互の影響のなかでこうした樹木の利用がどう変化し、日本の森がどのように変わってきたのかという壮大なテーマが本書では展開される。著者の鈴木三男さんは植生史学の先生である。植生史学からみた日本の森の10万年史が本書のテーマだ。この学問、植物の化石を研究する古植物学、生態学、地質学、地形学、気候学、考古学、歴史学をカバーしていて興味が尽きない。たとえば、縄文と弥生の石斧で実際にクリの木を伐採して格段に弥生の石斧が優れていることなどを実験している。タイトルが平凡だし余り期待しないで購入した本だが、面白かった。

●鈴木三男著『日本人と木の文化』(八坂書房、定価2400円)

目次は以下のようになっている。
序章 植生史を明らかにする——木の化石にとりつかれて
1章 氷河期の森を復元する
2章 最終氷期から縄文時代へ、気候の変化
3章 縄文時代の森の変遷
4章 縄文人による木材利用と植生改変
5章 縄文時代の木材利用
6章 縄文の巨木文化とクリ
7章 弥生時代——現代と弥生時代の結節点
8章 針葉樹三国時代——鉄と律令の世界
9章 日本の森林の未来
付章 木材化石の種類を調べるには


by komachi-memo2 | 2006-12-22 16:04 | BOOKS | Comments(0)

外山滋比古の『エディターシップ』

c0042548_10275821.gif途中で投げ出してしまう本は論外として、頭から尻尾まで一気に読んでしまう本、時々本棚から引っ張り出して頁をめくりだす本、本によって読まれかたはいろいろである。この『エディターシップ』は、後者の愛読書の一冊である。
ベテラン編集者が書いた本は少なくない。有名な作家や学者との交友録、自分の手がけた全集や叢書、ベストセラーが世に出るまでの秘話、編集技術論などなど。こうした本が自分を鼓舞したり、ためになった経験は残念ながらない。この本は「人間の基本的機能に広義の、あるいは、比喩としての編集があるのではないかという考え方にもとづいて書かれた」(外山滋比古)、「思考の整理学」(同名の著書が外山にある)である。だから編集論としてだけではなく、文章論、設計論など、読み手によって幾様にも読むことができる。外山は「編集人間」というエッセイのなかで次のようにいう。
「ものごとが理解できるというのも、心の目で関係を認めて、既存の秩序と結びつけたときの現象である。こういうことに注意するならば、人間の営みは何ひとつとしてエディターシップによらないものはないように思われる。人間文化はエディターシップ的文化以外の何ものでもない。われわれはすべて、自覚しないエディターである。」
僕の本には頁を開いたその時々に引かれた赤や青や黒のアンダーラインがあって、引いた当時に何を考えていたのか過去の記憶に戻れる、決して捨てることのできない本になっている。
●外山滋比古『エディターシップ』(みすず書房、初版1975年2月)
現在はすでに絶版になっているのか、アマゾンコムを引いても出てこない。『外山滋比古著作集4』(みすず書房)に収録されているが、文庫本になることを望みたい。

by komachi-memo2 | 2006-12-20 10:31 | BOOKS | Comments(2)

鳥たちの落とし物

c0042548_920578.jpg←イノコヅチに付いた鳥の羽。ウソ(右)とコジュケイ(左)。
日本野鳥の会定例の探鳥会で17日、大山林道に行った。林道沿いのイノコヅチの胞果はかなりの割合で食べ尽くされている。所々のイノコヅチには鳥たちの落とし物の羽が付いていた。見つけただけでもウソ、アオジ、コジュケイ。種子のほとんどが食べられてもわずかの種子をひっつけて鳥が散布してくれればイノコヅチにとっては採算がとれるのだろう。鳥には悪いが少し試食してみた。どこかゴマのような味がする。林道のあちらこちらでウソの群を見る。イノコヅチ以外にヒメウツギやナギナタコウジュも食べていた。鳥たちのグルメを調べるのは楽しい一時だ。
by komachi-memo2 | 2006-12-19 09:26 | 探鳥 | Comments(0)

つるべ落としの夕景

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仕事部屋の中が暗くなってきたので、明かりを点けようと仕事机から離れて外を見ると、ちょうど太陽が沈んだところだった。海はつるべ落としに深い青に染まって、視界から消えていく。水辺線から少し飛び出て、前の家の屋根に半分隠れているのが、伊豆大島。いつも気になっているのだが、伊豆大島の右にあるのは神津島だろうか。今日は大島とくっついて見える。強風が止んだ夕方に、大島とこの島の灯台の光が仕事場のベランダから見えることがある。
by komachi-memo2 | 2006-12-18 19:15 | ヒルトップの日々 | Comments(2)

デジビノで飛びもの撮影の練習

c0042548_9541718.gif←わが家のデジビノ試作第1号
野鳥撮影でいちばん厄介なのは飛んでいる鳥だ。雲台に据え付けたプロミナーに小型のデジカメを付けて、モニターを見ながら動く鳥を追いかけるのは難しい。真上を飛ぶ鳥ともなればほとんど不可能だ。一眼デジカメに400ミリ以上の長玉を付けて撮るとなると、重量もコストもかさばる。プロミナーを持たずに鳥見に出たとき、双眼鏡の接眼レンズの一方に小型デジカメを押し付けて撮ることがあったが、それでも記録程度には撮れる。
双眼鏡とマニュアルフォーカス可能なデジカメを使った飛びもの撮影方法を紹介したウェブを見つけた(佐藤信俊のWEBフォトギャラリー撮影日記「つばめさんを撮影してみよう!050427)だ。ウェブには飛びもののうちでも超難関のイワツバメやヒメアマツバメがピントばっちり写り、「すぐそばを飛ぶツバメさんも慣れれば撮れるようになります。逆に一眼レフだとかなり難しいです」と書かれていた。
うん、これはいい! ジグにデジカメと双眼鏡を固定し、あらかじめ双眼鏡とデジカメのピントを合わせておき、撮影の時はデジカメをマニュアルフォーカスに固定、双眼鏡の一方の接眼レンズをのぞきながら双眼鏡のピントだけで撮影するのである。長所は2つある。まず機動性が抜群である。第2に一眼レフで撮影するように、接眼レンズを覗きながら撮影できる。デジカメ+ビノキュラーでデジビノだ。
早速、余っていた本箱の棚板を利用して固定ジグをつくってみた。棚板とカメラはネジ止め。棚板にすべり止めのゴムを貼って、双眼鏡とはマジックテープで固定する。ミサゴやノスリで練習しながらジグと撮影の精度をあげ、来秋のサシバ到来に備えるとしよう。
by komachi-memo2 | 2006-12-18 09:59 | 探鳥 | Comments(0)

フクロウのシェルター 

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↑フクロウの初列風切羽
2ヶ月ほど前、元さんと家の近くの林の中を歩いていると、一枚の鳥の羽が落ちていた。茶色に白い斑がある大きな羽である。羽のエッジはそろわずに櫛形の特徴がある。はばたきに音を出さないふくろうの羽であった。そのことを知ったバーダー仲間の大先輩Sさんから「巣をかけてみませんか」とそそのかされていた。ふくろうが営巣できるようなウロのある大木は極端に減っていて、巣掛けをすると、かなりの確率で使用してくれるという。元さんに相談すると、「やろう、やろう」と言う。さて、どんな巣をつくろうかと考えた。フクロウの巣は大きい。小型の犬小屋ほどもある。それを木の上6、7メートルまで持ち上げるとなると大仕事である。フクロウの巣掛けでも長年の経験者のSさんは最近では木造からプラコンを利用したものに切り替えているという。何か使えるものはないか探していると、大型のゴミ箱を文具の通販カタログで見つけた。直径40センチ、高さ55センチ。もう少し高さがほしいところだが時間がない。年内には巣掛けをしたい。今回はこれを試してみることにした。1辺15センチの窓と水切り穴を底に開け、茶色に塗った。雨の上がった今朝、巣箱の中に少々の土と枯れ草を敷き、タブの木の7メートルほどの所に設置した。はたして来春、フクロウ夫婦に気に入ってもらえるだろうか。 
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↑ゴミ箱を利用したフクロウの巣箱 
by komachi-memo2 | 2006-12-10 16:25 | 探鳥 | Comments(0)