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企画展「池袋モンパルナスを生きた人々」

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↑長崎アトリエ村のジオラマ
豊島区立郷土資料館で企画展「池袋モンパルナスを生きた人々」を開催中と知って先日、寄った。この企画展は「新池袋モンパルナス西口まちかど回遊美術館」の開催時期に合わせて開催されたものである。以前、漂白のブロガーさんが紹介していたジオラマをぜひみてみたいと思って寄ったのだ。以前にもkomachi memoで書いたことだが、私は亡父の過去についてほとんど直接、聞かされたことがなく、父が帰らぬ人となってから彼がかつてこの池袋モンパルナスの住民であったこと、谷端川沿アトリエ群と桜ヶ丘パルテノンに居住していたことがあることを知ったのである。ジオラマのアトリエはとても小さく、建具だけ白いペンキが塗られており、どこか私が育った国立の家に似ていた。そして展示してあったアトリエのプラン——住居の大部分を占める広い縁甲板の板の間とダルマストーブ、寝るためだけの畳部屋と狭いお勝手も国立の家と同じであった。
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by komachi-memo2 | 2006-03-30 18:43 | 国立の記憶 | Comments(4)

鶴田 静著『二人で建てた家……「田園に暮らす」それから』

c0042548_11331860.jpgエッセイストの鶴田静さんから著書『二人で建てた家……「田園に暮らす」それから』をいただいた。写真家である夫のエドワード・レビンソンさんと鴨川に建てた自宅の自力建設の記録である。昨年の春に、家族でこの鶴田さんの家に泊めてもらったことがある。斜面に立つこの家のアトリエと住居ゾーンをつなぐ広いデッキに寝ころぶと海からの風がなんとも心地よく、子どもたちはいつまでも帰りたがらなかった。鶴田さんはエピローグに次のように書いている。「夫といっしょにあらんかぎりの力を注いで開いたこの土地。愉しみながらも、肉体的精神的な苦痛に耐えて作ったこの家。……そこに今こうして生きる歓び。それは私たちだけでなく、願って努力すれば誰にでも作れるだろう。だってこんな私たちにさえ作れたのだから。さあ迷うことなく、新しい生き方の計画、企画、立ち上げ、そして動かし愉しむことを始めよう。いつかは終わるにしても、”今”は無限にあるのだから。」そう、家づくりは生き方の企画と実行なのだ。そのことをこの本はたくましくも美しく気づかせてくれる。
●鶴田 静著『二人で建てた家……「田園に暮らす」 文春文庫PLUS  定価(667円+税)
by komachi-memo2 | 2006-03-29 11:37 | BOOKS | Comments(0)

少し早すぎた江奈湾のシギ探鳥

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↑三浦海岸で見たシロカモメ(第1回冬羽)
週末にどこに探鳥に行こうかと元さんと相談しているところに、日本野鳥の会神奈川支部報「はばたき」が届いた。見ると江奈湾が紹介されている。シギの訪れには少し早いが行ってみようということになった。支部報の案内どうりに三浦海岸駅から剣崎行きのバスで松輪海岸下車。バスから降りたとたん岩礁の上にホイグリン系カモメ(セグロカモメの足の黄色バージョン)を見つける。イソヒヨドリの囀りを聴きながら江奈湾方向に歩いていると、道路をアカ茶の細長い動物が横断した。イタチだあ。イタチ君は横断した後も駐車している車の下に隠れながら、こちらを何度も振り返り、民家の茂みに紛れていった。江奈湾は潮見表を確認していったため、干潮で、鳥見には条件は良かったが、時期が早すぎたようだ。見ることができたのは、イソシギとカルガモ、ハクセキレイのみ。バスで鋒(とがり)まで戻り、金田湾で探鳥。網の繕いをしていた漁師さんが「俺もバードウォッチングをする。いつも手元に双眼鏡を置いている」と声をかけてきた。彼の話によると、江奈湾のシギは2週間ほど早かったようだ。金田湾ではシロカモメ2羽、ワシカモメ1羽を見つける。他に、ヒメウ8羽。コサギは36羽ほどの群れで移動、婚姻色あり。またバスで三浦海岸まで戻り、漁具置場付近で目の前のカモメを探鳥。第1回冬羽のシロカモメ2羽を確認。江奈湾のシギを見にまた近く来ようと元さんと話して帰路に着く。
●3月26日(晴)
●行程 松輪海岸→江奈湾→金田湾→三浦海岸
●確認した鳥 コサギ(36羽)、トビ、カルガモ、コジュケイ(v)、イソシギ、ウミネコ、ユリカモメ、シロカモメ(4羽)、ワシカモメ(1羽)、カモメ、ヒメウ、ウミウ、オオセグロカモメ、セグロカモメ、コゲラ(v)、ハクセキレイ、タヒバリ、ヒヨドリ、イソヒヨドリ(♂、♀)、ウグイス、シジュウカラ(♂)、アオジ(v)、スズメ、ムクドリ、ハシボソガラス、ハシブトガラス 計26種
by komachi-memo2 | 2006-03-26 21:34 | 探鳥 | Comments(0)

工藤強勝『デザイン解体新書』

c0042548_839413.jpg装丁家、エディトリアルデザイナーの工藤強勝さんから上記の本をいただいた。まさにこの本は工藤さんの造本の解体新書である。私もGAやSOLAR CATなど、工藤さんにお願いした雑誌や単行本が多々あるが、知る人ぞ知る工藤さんのレイアウト指定紙は、精密機械の製作図のような完璧な仕上がりである。そのデザイン指定のノウハウを惜しげもなく公開している。DTP全盛時代だからこそ、こうした本が望まれていた。工藤さんにしか成し得ないエディトリアルデザインのプロフェッショナルな教科書の誕生に乾杯! 
本書はデザイナーを志す卵たちだけでなく、ベテランのデザイナーや編集者にとっても必読の参考書となろう。

●工藤強勝監修『デザイン解体新書』 2500円 発行・発売:ワークスコーポレーション
by komachi-memo2 | 2006-03-24 08:41 | BOOKS | Comments(0)

青木シンさんの絵

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青木シンさんの展覧会「HITO・AREKORE」を昨日、見た。ガッシュとパステルによる様々な人の顔がこちらを見ていた。シンさんの展覧会はここ数年、必ず見に行っている。そして、今回もあのシンさんの絵の透明な明るさに引きつけられ、それがどこから来るのかという思いを持って帰った。私の父も絵描きだった。描く絵には絵に昇華しきれない情念の芥のようなものが張り付いていて、子供心に怖い絵だと思っていた。絵とはそういうもの、ゴッホも麻生三郎も、好きな作家をそういう思いで見てきた。しかし、シンさんの絵はあくまでもあっけらかんとしている。それなのに、この人の絵にひきつけられるのは何故なんだろう。会場で久方ぶりにshinさん、akiさん、matsuさん、burikineko さんにお会いでき、とりとめのない話題で盛り上がった楽しい夕べだった。
●青木シンのPLAY & PRAY 「HITO・AREKORE展」
 会期 3月25日まで
 場所 gallery U(JR目黒駅下車 杉野服飾大学隣 TEL 03-3491-8151) 
by komachi-memo2 | 2006-03-23 18:06 | Comments(0)

ツグミを動物園に

c0042548_1435044.gif昨日の夕方、自宅の上の畑で、ネットにからまっていたツグミを元さんと葉子が発見、ネットをナイフで切って助けた。昨年1月にノスリを助けた同じ畑である。ツグミは右の風切羽がずいぶん抜けてしまって飛べない状態。もうすぐ北に帰る時期なのに、ついていないツグミ。段ボールに入れると静かにしていたが、朝になると、ガサガサと暴れる。昨晩、元さんが尊敬する野鳥の会の鈴木茂也さんに連絡し、保護してもらえる動物園を紹介してもらった。雨の降る今朝、元さんと葉子は庭を掘り返して餌のミミズを探すが、こんな時は見つからないものだ。その後、立派に生き延びてくれよと、横浜市立金沢自然動物園の動物病院に届ける。上の畑を見回る日々になりそうだ。
by komachi-memo2 | 2006-03-19 14:38 | 探鳥 | Comments(0)

ル・コルビュジエのインド/北田写真の魅力

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北田英治の写真展「ル・コルビュジエのインド」を見た。オールドデリー、チャンディーガル、アーメダバードと、彼といっしょにインドの町の喧噪のなかを歩き、コルビュジエを見たような錯覚を覚えた。改めて北田は音や匂いやそこに吹いている風までも暗箱のなかに閉じこめてしまえる写真家であることを確認した。チャンデーガルの議事堂の荒々しい打放しコンクリートも、この男にかかると、まるで汗を流している生き物の皮膚のように生々しい。コルビュジエがインドの熱のなかにとけ込んでいるようだ。まさにそれはコルビュジエがインドのバナキューラに抱いたあこがれに通底するものだろう。しかし、北田にとって、インドでのコルビュジエへのまなざしは特別なものではない。北田はこれまで東アジア、タイのアカ族、象設計集団の十勝や台湾の仕事、吉阪隆正の仕事と一つのテーマを時間をかけ、膨大な撮影カットで追ってきた。北田が時間をかけて追ったもの、そしてこれからもおそらく追っていくだろうものは、その建築や場所がもつ磁場のようなものなのだろうと思う。それがデザインや機能よりも建築がもつ初源的な力であることを彼は知っているからだ。仕事柄いつも北田の写真に接しているが、北田写真の魅力を確認するいい機会を得た。
●北田英治写真展「ル・コルビュジエのインド」
●会期 4月14日まで
●3月23日のシンポジウムでは写真展で公開していない膨大なスライドを見せてくれるはずである。
●場所 ギャラリー・エー・クワッド(江東区新砂1−1−1竹中工務店東京本店1階)
by komachi-memo2 | 2006-03-19 00:20 | EVENT | Comments(0)

普段の食器

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毎日、三度の食事に使い、欠けることのないように気を遣えば、50年でも100年でも使える食器。だから気に入った食器で飯は食いたいと思う。左は韓国の金海釜(直径21センチ)。グレーの地に白土の象嵌。右は大分県日田市の小鹿田(直径18センチ)。どちらも作家作品のように我が出ず、泥臭くなく、そして何より美しい。どんな料理にも合う我が家の食卓の万能選手である。小鹿田も金海も窯に行ったことがない。いつか行ったみたいところである。
by komachi-memo2 | 2006-03-15 12:58 | 道具 | Comments(2)

『フォトモ——路上写真の新展開』

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以前は設計事務所にお邪魔すると、敷地の全体写真をコンパクトカメラで紙焼きにしたものをつないで貼っているのをよく見かけた。あの継ぎ接ぎ写真を「ツギラマ」と呼ぶことを教えてくれたのが本書である。広角レンズで全景を撮った写真やコンピュータでつないだ写真よりも標準レンズで撮りアナログでつないだツギラマがよりリアルに感じるのは、なぜか。人間の目は視点をビデオをパーンするようには動かさない。いわばブラウン運動のようにあちこちに断続的に視点を動かし、それを脳で再構成して世界を認識している。ツギラマはそうした視線の辿る動きに即しているからリアルに感じるのだと本書はいう。嘘か本当かわからんが、こういう説明が私は好きである。表題の「フォトモ」とは写真を切り抜いて組み立てた立体写真のことで、本書では路上写真のアナログ的可能性を心ゆくまで堪能することができる。著者の1人糸崎公明氏は2つのBBS「国際路上観察BBS」「世界の自然観察BBS」を運営するがこちらも一見の価値がある。
●非ユークリッド写真連盟著『フォトモ——路上写真の新展開』、工作舎刊、2800円
by komachi-memo2 | 2006-03-14 09:25 | BOOKS | Comments(0)

海がこんなに高く

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昨日、強い南風が吹いたと思ったら、今日は朝から北風が少しばかりの雪を降らせた。こんな日は葉山の海は静まりかえる。
夕方、仕事場の空気を入れ換えようとベランダに出てみると、水平線がくっきり。水平線、こんなに高かったっけ?
by komachi-memo2 | 2006-03-13 21:29 | ヒルトップの日々 | Comments(2)