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カテゴリ:時間のデザイン( 3 )

佐島石

佐島石06

佐島石03

私の住む葉山は起伏が多く、切り通しでは地元で採れた佐島石という石で土留めがされているところがまだ多く残されています。三浦半島南西部の三浦層群の岩石で、佐島近郊で採掘されていたために付いた名前のようです。大谷石よりもジャリジャリした感じの火山性の砂岩です。雨水による風化が激しく、近年では建築・土木用材として使われませんが、吸湿性があるために蘚苔類やシダ類、あるいはアカメガシワなどの植物が根を張り、威圧感のない風景をつくっています。雨のなかでそれらの植物が息を吹き返し、傘をさしながらその美しさに息をのんで佇むこともしばしばです。

写真クリックでFlickrに移動します。他の写真も見られます。
by komachi-memo2 | 2012-03-12 10:02 | 時間のデザイン | Comments(2)

寝過ごして拾い物——田浦駅

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↑写真1 木造のプラットホーム上屋(田浦駅・東逗子側)
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↑写真2 古レールの上屋(田浦駅・横須賀側)、奥に見えるトンネルは昭和、大正、明治時代の3つが並ぶ。
私の暮らしている葉山への最寄り駅はJR横須賀線の逗子駅。横浜方面と逗子の間は日常行き来しているのだが、逗子から久里浜方面へはほとんど行かない。先日、車中でウトウトして田浦まで行ってしまった。逗子をすぎると、東逗子、田浦、横須賀と続くが、横須賀港に出るまでの東逗子と横須賀の間は谷戸が続き、そのため田浦の駅はトンネルとトンネルの間にある。調べてみると田浦駅が開業したのは明治37(1904)年。およそ百年前。開業当時はプラットホームも短かったのだろう。今ではプラットホームの端はトンネルにくっついてしまっている。それでも11両の車両の先頭はトンネルの中に頭をつっこんだ状態で停車する。この駅のプラットホームがすばらしい。東逗子側半分は4本の頬杖を持つ木造柱で支えられており、横須賀側は古レールが使われている。これだけ完全な木造柱のプラットホームは横須賀線には他にない。トンネルも明治の馬蹄形の煉瓦造りのものが健在だ。寝過ごしていい物を見て、少し得した気分で逗子に戻った。
by komachi-memo2 | 2006-02-11 11:26 | 時間のデザイン | Comments(4)

「時間のデザイン」の取り壊し

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仕事場の近くの産婦人科の建物の取り壊しが始まった。
少しアールのついた古いファサードが気に入っていた。手書き風の看板も良かった。
植木屋が入って大切にされていた松が、あっという間に伐られた。
通りすがりに見ているだけでも痛々しい。
昨年の暮れにリサイクルペーパと一緒に古い医学書が道端に出されていた。
暮らす世代が変わり、家も建て替えられる。
それはそれで仕方がないのだが、ゆっくり流れていた時間が突然破られたようである。
また一つ、近所の「時間のデザイン」が消えていく。
by komachi-memo2 | 2005-03-31 13:53 | 時間のデザイン | Comments(0)