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カテゴリ:探鳥( 293 )

チョウゲンボウの食事

 夕刻、太陽は薄く雲に隠れて草原のニッコウキスゲの咲く辺りは申し分のない光の状態だ。これで鳥たちが訪れてくれたらと念じるのだが、一向に現れない。と、涼しい風が横切り、ゴロゴロと遠雷が聞こえてきた。見上げると、晴れた空の一隅に黒い雲が動いている。さえぎるもののない草原での雷は怖い。いつの間にか辺りに人の姿は消えていた。そそくさと帰り支度をしていると、頭上をチョウゲンボウが飛び、山の斜面でホバリングをし、何かを捕らえるのを見た。急いで近づいてみると、チョウゲンボウは山の端から突き出た枯れた切り株を食卓にして、旨そうに獲物を食らっている。どうやら今夕の御飯はノネズミらしい。私もすこしお腹が減ってきた。
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by komachi-memo2 | 2017-07-12 10:17 | 探鳥 | Comments(1)

ノビタキのいる草原

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 週末、ノビタキを探して信州の草原を歩いた。早朝、ヒュッテを出て、まだ誰もいない草原の緩い登り坂をゆっくり歩いて行くと、山の端から太陽が顔を出し、朝露を一杯にまとった草木がキラキラと輝き始める。草藪の中に止まっているのは今年生まれのノビタキの幼鳥だ。逆光のなかで幼羽が白く輝き、白いマントを羽織っているようで何ともかわいい。

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 この草原はレンゲツツジやニッコウキスゲで有名な場所。レンゲツツジの見頃はすでに終わっていて、ニッコウキスゲが咲き出していた。登山道の脇に、昆虫を咥えて盛んにジッジッと警戒音を出すノビタキ成鳥がいた。道の脇に巣があるようだ。うっかり近づいてしまった。ゴメン、ゴメン。少し離れた場所から数カット撮影させてもらって、その場を離れた。
こんな場合、成鳥が立ち往生して巣に餌を運ぶインターバルが滞ると、急速に成長しなければならない雛の命に係わる。この日、草原とその周辺にはノビタキの他に、ホオアカ、ホオジロ、モズ、ビンズイ、アオジ、カッコウ、キジ、チョウゲンボウ、ミソサザイ、キビタキ、アカゲラなどがいたが、一番心に残ったのはやはりノビタキの巣立ったばかりの幼鳥だった。
 
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by komachi-memo2 | 2017-07-11 13:02 | 探鳥 | Comments(0)

アメリカコアジサシを見に行く

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 ヨシゴイの沼を後にしてアメリカコアジサシを見に行く。
 前日、birder仲間からアメリカコアジサシを見に行きましょうと誘われ、はて?コアジサシとどこが違うのだろうと図鑑を見るが、掲載されていなかった。それもそのはずで、WEBをググると、山階鳥類研究所の記事がヒットした。アメリカコアジサシは北アメリカと西インド諸島の海岸、河川に繁殖し、中南米の海岸部で越冬する。2014年に茨城県の海岸でコアジサシの標識調査中に2羽を捕獲。1羽にはアメリカ、ノース・ダコタ州で雛の時に装着した足環が付いていた。日本でのアメリカコアジサシの記録はその時が最初で、東アジア全体でも初めてだという。それ以来、同一個体がこの時期に毎年確認されているようだ。で、その特徴は初列風切羽3枚の黒が目立ち、腰から尾がコアジサシは白いがアメリカコアジサシは灰色、鳴き声が非常に異なると書かれていた。
 その識別情報を頼りにアメリカコアジサシがいるという海岸に行くと、近くにコアジサシのコロニーがあり、成鳥がボラの稚魚を捕まえては雛に運んでいる。アメリカコアジサシはすぐに見つかった。飛んでいるコアジサシの群の中から初列風切羽の黒が目立つ個体を探し、次に腰・尾が灰色であるかを確認する。写真を拡大すると足環を付けていた。頭上を飛んだときに聞いた声はコアジサシよりも確かにずいぶん濁った声だった。
 しばらくすると、堤防の上にアメリカコアジサシがコアジサシに混じって降りた(写真左端)。並んでいるのを比較すると、その違いは歴然だった。ずっと短足で、コアジサシよりやや小さい。足の色はコアジサシの橙に比べて、よりくすんでいる。この個体だけの特徴かもしれないが、コアジサシに見られる嘴先端の黒斑がなかった。
 下の写真はコロニーのコアジサシと雛。
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by komachi-memo2 | 2017-06-27 12:32 | 探鳥 | Comments(0)

梅雨合間のヨシゴイ

 梅雨の合間の週末、大きな沼のほとりに立つ。湿った大気の中を気持ちの良い風が時折通り過ぎていく。私たちがいる自転車道路から水辺までは100メートルほどの距離があり、その間を広大なヨシ原が左右に広がっている。近くの枯れススキではオオヨシキリが赤い口を大きく開けて盛んに囀っている。足下ではウシガエルが大きな声を響かせている。耳を澄ませばヨシゴイの声もオーオーと遠くで聞こえる。
 時刻は9時半を回ったところだ。沼を見渡す光は順光で、空は高曇りの散乱光。この時期、この時刻にしては良好な撮影条件。ヨシ原すれすれをヨシゴイが左右に飛んでいく。頭が黒青色の♂が多いが、胸の縦縞が目立つ♀も飛ぶ。かなり速い。SSを1/1000秒まで上げる。ヨシに降りると、瞬く間にヨシの中に姿を隠してしまう。それにしてもここはヨシゴイの数が多い。いるところにはいるもんだ。
 昨年、ちょうどこの時期に、地元神奈川県の田んぼの一角に残された小さなヨシの茂みで、ヨシゴイを思うように撮影できなかった悔しさを思い出していた。前日、birder仲間からサンカノゴイとアメリカコアジサシを見に行きませんかと誘いがあり、2時間半かけて、この沼にやって来たのであった。来た甲斐があったというものである。
 サンカノゴイを探して、ヨシ原沿いに少し歩くと、ヨシ原の切れ目に動かないヨシゴイを見つける。こちらの気配を察して頭隠して尻隠さずの状態で固まっている。その場から少し離れて観察していると、スローモーションでヨシの茂みに姿を消した。鳥の仲間にも二枚目と三枚目が存在する。どう見てもとぼけたようなヨシゴイは三枚目の筆頭だ。
 この日、沼のほとりに2時間ほどいたが、サンカノゴイを見つけることはできなかった。それでもヨシゴイを堪能できてうれしかった。
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by komachi-memo2 | 2017-06-26 11:57 | 探鳥 | Comments(0)

みんな子育て真っ最中

先週末、奥日光に行く。明け方の光徳牧場ではゴジュウカラが巣材を加え、キセキレイが餌の昆虫を口いっぱいに咥えているの見た。湯川沿いを歩くと、今度はコルリの夫婦が餌を咥えて巣に運ぶのに出くわした。奥日光の森はみんな子育ての真っ最中。繁殖期の早いカワガラスだけは丸々とした幼鳥を川の畔で見ることができた。
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by komachi-memo2 | 2017-06-13 20:24 | 探鳥 | Comments(0)

ソリハシセイタカシギとセイタカシギの雛

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ソリハシセイタカシギが関東圏に訪れていると聞いてから見に行けないまま1週間、また1週間と過ぎた。以前、谷津干潟に到来したのは1993年だというから23年ぶりらしい。愛用している山と渓谷社『日本の野鳥』掲載の叶内拓哉さんの写真は「習志野市11月」と記されているからおそらくその時撮影したものだろう。先週末、BIRDER仲間から「もう見ましたかあ」の電話。「まあだだよー」と返事をし、すでに飛去していてもダメ元覚悟で友人5人と見に行った。
幸運にもソリハシセイタカシギは蓮田の真ん中にセイタカシギといっしょにご在宅で、嘴を水中に鋭角に突っ込み、左右に大きく振りながら餌をとっていた。さらにラッキーだったのはセイタカシギの雛を見ることができたことで、セイタカシギ2番が抱卵中だった。セイタカシギは抱卵から3週間ほどで孵り、孵ると雛はすぐに巣から出て歩き出し、自分で餌をとるようになる。蓮田の周囲はヨシ原になっており、塒の条件も理想的な所、オオヨシキリがあちこちで鳴いていた。
現地到着は9時台と遅くなり、太陽光は既にトップライト、徐々に気温も上昇し撮影条件が厳しくなったので、2時間ほどで切り上げた。
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by komachi-memo2 | 2017-06-05 14:58 | 探鳥 | Comments(0)

ヒバリの空鳴き

先日、ヨシ原に沿ってどこまでも続く土手を歩いていると、久しぶりに頭上でヒバリの声を聞いた。ピーチュク、ピーチュク、ピーチュク。おお、ずいぶん高く上がったなあ。そう言えば揚雲雀という季語があった。ヒバリは鳴き声を変え、ピチュリ、チュルリ、チュリと、何か話をしているように複雑に鳴きながらホバリングをしている。今がシャッターチャンス! と、リュリュリュリュリュ……と垂直降下をして芝生に降りた。揚げ鳴き、空鳴き、降り鳴き。ヒバリの縄張り宣言だ。ヒバリは英語でskylark、またはlark(ヒバリはアメリカ大陸にはいないが、中緯度のアジア・ヨーロッパには広く分布する)。愉快で楽しいという意味もある。確かにこんなに見ていて面白いディスプレイフライトができる鳥はそうはいない。
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by komachi-memo2 | 2017-05-16 11:40 | 探鳥 | Comments(0)

富士山のカヤクグリ

富士山5合目で今年久しぶりに見たカヤクグリ。昨日はバーダー仲間と富士山方面に探鳥に行った。河口湖付近で夜を明かし、早朝のキビタキ、コルリの美声に聞き惚れるが、いかんせん霧が深い。目の前に何度も登場してくれたクロツグミも最初から撮影は諦めムードだった。さあ、困ったね、どうしようかと、ダメ元で入ったスバルラインだったが、高度を上げていくと、上は晴れているではないか。車窓からはメボソムシクイ、コルリ、ミソサザイ、ルリビタキの囀りが飛び込んでくる。車を止めると、遠く右から八ヶ岳、鳳凰三山、南アルプスの連山がずらりと雲上に顔を出している。雄大な景色を背景に足下を霧で隠した萌葱色の木々が美しい。あの梢に鳥がとまってくれたらと探すが、そうは簡単に問屋が卸してはくれない。5合目に車を止め、観光客の混雑帯を早々に抜け、4〜5合目を往復して探鳥する。霧に隠れるか日差しが強いかのどちらかで、撮影成果は芳しくなかったが、期待したサメビタキやホシガラスも出て、4時台から18時台までほとんど休まずに目一杯探鳥を楽しんだ。

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by komachi-memo2 | 2017-05-15 13:17 | 探鳥 | Comments(0)

チュウシャクシギの塒入り

時刻は午後6時を回った。見晴らしのいい高台から背を低くして一枚の田んぼを観ている。距離は5〜60mあるだろうか。数十羽のチュウシャクシギが田植えを終えたばかりの田んぼに集まっている。しばらくすると数十羽の群が右からも左からも同じ田んぼに降り立つ。なかにキアシシギとキョウジョシギも数は少ないが混じっている。チュウシャクシギの塒はヨシ原だが、辺りが暗くなる前に近くの田んぼに集合する。薄暗くなり、撮影を諦めた頃、その数は350羽になっていた。
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by komachi-memo2 | 2017-05-08 11:14 | 探鳥 | Comments(0)

田植えの後のチュウシャクシギ

昨日は神奈川県から県外に移られたFさん親子の案内で、バーダー仲間3人とサシバ、シギチ、ヨシ原の鳥のポイントを巡った。田植えが終わったばかりの田んぼと里山が織りなす景色は溜息が出るほど美しい。ちょうど花を咲かせたフジの蔓の上で食事をするサシバ、田んぼの畦で狩りをするサシバなど合計3個体のサシバを遠くから観察することができた。神奈川県ではもう渡りの時期にしか観察することができなくなったサシバだが、日本の原風景のような環境が残され、そこに暮らすサシバを観ることができてうれしかった。その後、向かったシギチのポイントは強風にたたられ、思うような成果を得られずにヨシ原に移動。車を止める場所を探していると、夕方の逆光の田んぼにチュウシャクシギのシルエットがいくつも見える。田植えを終えたばかりの田んぼにチュウシャクシギはよく似合う。車から出ると飛んでしまうので、車の中から撮影。
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by komachi-memo2 | 2017-05-07 17:30 | 探鳥 | Comments(0)