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戦場ヶ原のカッコウ

戦場ヶ原の木道を歩いていると、カッコウの声が遠くからいつも聞こえてくる。青木橋を越えた辺りのコメツガやシラビソの森で、近くでカッコウが鳴いた。見上げると1本の梢の先端に、尾羽をぐるりぐるりと回しながら止まっている。せわしなく近くの枝に飛び移ったかと思うと、突然、飛び上がった。その後を猛然と小さな鳥が追いかける。ノビタキである。爬虫類から進化した鳥類の仲間には体温を一定に保てない種類がいる。カッコウの仲間のトケン類たちである。自分で卵を一定の温度で温めて孵すことのできない彼らは託卵という種の保存を生み出した。春にカッコウと盛んに雄が鳴くのは自分のテリトリーを誇示し、雌を呼び込むためだが、テリトリーの決まったこの時期に目立つ木の天辺で鳴くのには別の意味がある。カッコウは一つのテリトリーに雌1羽に数羽の雄が性的なチームをつくるといわれている。雄が目立つ木の上で鳴くと、託卵されてたまるかと託卵相手のモズやノビタキの雄が追いかける。カッコウの雄の誘導作戦。雄の帰りが遅いと営巣中の雌も巣を離れる機会が出てくる。じっとようすを伺っていたカッコウの雌はその隙に数秒で卵を産み落とすらしい。待ったなしのだましのテクニック。梢の雄のカッコウに落ち着きがなかったも当然かもね。
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by komachi-memo2 | 2016-07-05 09:29 | 探鳥 | Comments(0)