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書籍『クリマデザインーー新しい環境文化のかたち』、鹿島出版会より6月初旬刊行

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環境工学者の村上周三先生、建築家の小泉雅生氏、PS社長の平山武久氏を中心としたクリマデザイン研究会で2年近くにわたり進めてきた書籍『クリマデザインーー新しい環境文化のかたち』をようやく印刷所に入稿。GWをまたいで色校が終われば、やっと私の手を離れることになる。


カバーリードに次のように書いた。
「これからの建築の室内気候をデザインする上で求められることは何か? 
それは時間・空間的に多様に変化するローカリティな環境に対応可能なデザイン手法ではないか。
均質な室内環境ではなく、周辺のあらゆる自然環境因子と親和し、ゆるやかな起伏があることを許容する環境デザインーーそれをクリマデザインと呼ぼう。
クリマデザインは変化する自然環境との多様な親和的関係を探るスマートでスリムなデザイン手法である。
クリマデザインは建築デザインの一つの潮流にとどまらず、これからの環境を軸とした新たな文化へと結びつけられるだろう。」


北海道から岩手、京都、熊本と取材した。温熱環境の視点から近代建築の限界を再確認した。70年代のバウビオロギー、パッシブデザインから今日までをふりかえった。エクセルギー消費速度の視点から放射暖房の快適さを解いた。常暑地域(ベトナム)でのクリマデザインの可能性について考えた。倉庫リノベーションにおけるクリマデザイン手法について紹介した。野菜、小動物、障害者からみた放射環境について取材した。そして温熱環境にとどまらないこれからの日本のクリマデザインのさまざまな可能性と課題が見えてきた。



1章 環境文化とクリマデザイン   村上周三・隈研吾・岩村和夫
2章 今、なぜクリマデザインなのか   小泉雅生・金子尚志・伊藤教子
3章 生きているヒト・モノとクリマデザイン   齋藤雅也・本田直也・菅沼薫・岩元真明・北田たくみ・荻原廣高・上田耕司・西沢邦浩・阿部一雄
4章 環境文化を創造する……企業理念としてのクリマデザイン   平山武久・小泉雅生・真鍋弘

建築家、工務店、とくにこれから建築をめざす若い人に読んでもらいたいと思う。
6月1日に鹿島出版会から発行。価格は3200円+税。
by komachi-memo2 | 2016-04-19 11:04 | ヒルトップの日々 | Comments(0)