2005年 08月 08日
『素数ゼミの謎』が面白い
素数ゼミを知っているだろうか。大学の数学のゼミではない。13年、17年ぶりと素数の年数をあけて突然、アメリカに大発生するセミのことである。並みの数ではない。1つの都市に50億匹!、100メートル四方に40万匹というトンデモナイ数なのである。アブラゼミやミンミンゼミが5、6年で地面から出てくるのに、なんでそんなに好き好んで長いこと地中にいるのか、そしてなぜ素数なのか、楽しいイラスト共に謎解きの道案内をしてくれるのが、この本である。そこには恐竜時代には既に存在していたセミたちのナガ〜い生き延びるための戦略の遍歴があったのだ。「ヘェー、そうなんだ!」と言ってみたい人はぜひお盆に読むことをオススメする一冊である。
・『素数ゼミの謎』
吉村仁・著、石森愛彦・絵
文藝春秋社
1429円
by komachi-memo2
| 2005-08-08 12:09
| BOOKS
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