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CO2温暖化人為説の虚妄をあばく必読書

c0042548_2251515.jpg 最近、中公新書から出版された深井有著『気候変動とエネルギー問題』は3.11後の必読の書だ。CO2による地球温暖化人為説が、ノーベル賞までいただいてしまった国連のIPCCによって演出された真っ赤な大嘘であることが、驚くべき科学的新事実と共に語られている。このことがマスメディアにおいてまったく報道されない日本国内では、CO2による温暖化は今も金科玉条のごとく信じられているが、すでに欧米では日を追うごとくIPCCの信頼は落ちており、CO2温暖化説はいまや風前の灯火なのだという。
 なぜ、IPCCのCO2温暖化人為説の化けの皮が剥がれたのか? 
 ひとつはIPCCの報告書のデータがCO2温暖化人為説を演出するために故意につくられていたことを示す隠しようもない証拠がリークされたことだ。世に言うクライメートゲート事件である。
 2009年11月17日、IPCCの科学部門を統括するCRUのコンピュータに何者かが侵入、13年間にわたる交信記録とデータが流出してしまった。このメール交信からわれわれがよく目にしてきた1800年辺りから放物線様に急激に上昇する地球の平均気温の変化を表すグラフ(その形から「ホッケースティック」という)や気温とCO2の因果関係を示すコンピュータ・シミュレーションが、都合よくパラメーターを操作しただけのまったくの捏造データであることが明らかになったのである。
 この本では序章で詳細に流出メールのやりとりが分析されており、いかにCRUが温暖化人為説をつくりあげるために腐心し、人為説批判派の圧殺を工作し、ついには捏造に次ぐ捏造に追い詰められていったかがよくわかる。
 もうひとつは、ここ十年ほどの気候学の驚くべき進歩である。本書では第1章の「気候変動はどうして起こるのか」で、このことに多くの頁を割いているが、そこに書かれている研究成果は刮目すべき内容で本書で一番興奮した部分だ。
 地表の温度は上空の雲量に左右されるが、その雲が生成されるメカニズムが最近になって解明されてきたという。雲粒子の生成にはその核となる物質——上空に浮遊する微粒子エアロゾルと、それがイオン化して結合していくために宇宙線が必要であることがわかってきたという。また気候変動と太陽活動の間に強い相関があることは古くから知られてきた。たとえば黒点の極少期に冷害が起こっている。こうした相関が太陽磁場が地表に到達する宇宙線を左右し、太陽磁場が弱まると宇宙線が増え、これが低層雲をつくることで気温を下げるというメカニズムが解明されつつあるという。
 われわれの太陽系が属する天の川銀河系、そのかなたから飛んでくる宇宙線がわれわれの現前の雲の量を決めているというのは、何とも興奮すべき事実ではないか。本書ではこうしたメカニズムを証明する豊富なグラフを示してくれている。
 たとえば同位体元素から求められた過去5.5億年間の熱帯海面温度と宇宙線強度の経時変化、過去5億年における天の川銀河系の超新星爆発と地球の氷河期の対応など、グラフは驚くほどの相関を示している。最近の気候学が明らかにしてくれる事実は目もくらむばかりだ。
 それにしてもIPCCはかくも盛大な大嘘をなぜ捏造したのだろうか。深井は二つの原因を挙げている。
 ひとつは地球上にただ同然に存在する二酸化炭素によって排出権商取引により莫大な利益を得られると画策した輩がいたこと。今や国連は商売の場に化している。狙い撃ちされたのは日本である。日本は2012年までにCO2を6%削減することになっているが、削減どころか年々増加していることは周知の通りだ。画策の肝は京都議定書のCO2削減目標の基準を1990年にしたことである。この年までに日本は多くの省エネ対策を終えており、もう大幅に削減するところがない。一方EUは1990年時点でエネルギー技術の後れていた東欧を抱えていたので、議定書策定時にはすでに削減目標の8%をほぼクリアしていた。
 そして、もうひとつは言うまでもなく、原発推進の口実だ。チェルノブイリ事故以来、しばらくとまっていた世界の原発推進の追い風になってきたことは事実だ。
 だれでも「不都合な真実」を前にすると口をとざす(ゴアにとっても不都合)。事の影響が大きければ大きいほど口をとざし、見えないことにする。CO2温暖化人為説の旗を振り、「低炭素社会」という怪しげな標語を掲げて、これまで日本の社会は政治も経済も研究機関も動いてきた。今やその権益は莫大なものである。しかし、事の本質を知り、いかに誤りを早く正せるかが、国や人の優劣を決める。すでにオーストリア、フランス、アメリカ、カナダではクライメートゲート事件後、温暖化防止法案は否決されているという。にもかかわらず日本においてはCOP15では途上国に一兆円の資金供与をすることが合意され、さらに国は毎年一兆円の税金を温暖化対策につぎ込んでいる。マスメディアが口を閉ざし、何も報じないのもこの莫大な浪費を政府も経済界も教育界も国民に知られたくないからだろう。しかし、CO2温暖化人為説の払拭は震災以後の国の方向を決めるメルクマールである。こうした資金は東北の震災復興に一刻も早くつぎ込まれるべきだ。早晩、その莫大なツケは我々国民にふりかかってくる。
 国連の潘基文は広島、長崎、最後に東北の被災地を回って帰る間際に、こうのたまわった。「国それぞれの自由だが、私は脱原発には反対だ。なぜなら原発は地球温暖化防止に役立つからだ」と。テレビを見ていて、思わず私は「このペテン師野郎!!」とどなっていた。
by komachi-memo2 | 2011-08-17 22:38 | BOOKS | Comments(0)