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齊藤さんの『集まって住む終の住処』責了

齊藤さんの『集まって住む終の住処』責了_c0042548_1885411.jpg齊藤祐子さんの『集まって住む終の住処』を責了した。1年前の企画段階では、高齢者の住まいや施設をどう取り上げるか、その内容はかなり漠然としたものだった。住まいや施設の紹介記事ではなく、いつも齊藤さんが住まいを設計する時に考えていることを書けばいい、高齢者の住まいという特別なものがあるわけではないのだからと注文した。だから当然のこととして、齊藤さんは住まいとは何かを問うことになった。テーマの軸足は定まった。齊藤さんは本書の「はじめに」で、次のように書いている。
「住まいは実存の原点である。高齢になってこそ、どう生きるかを問いかけてみたい。そして、〈集まって住む終の住処〉を手がかりに、高齢者だけにとどまらず、自分の意志で住み続ける場所、街や住まい、人のつながりを見直していきたい」と。住むということは自分の居場所を自分の意思でつくることである。高齢になって自分自身を一人で見つめ直す時間が持てたとき、自分にとって必要不可欠な住まいのかたちも見えてくる。それは所謂「高齢者のための住まい」にとどまるものではないはずである。本書が彼女の渾身の住まい論になった所以である。
本書のジャケットに次のようにリードを書いた。今月末の発売。皆さん、読んでください。

自分が親の介護を考える年代になったとき、誰もが自分のこととして、
これからの人生をどこで、誰と、どう生きるか、問い始める。
今、社会制度の整備を追い越して急激に進む我が国の高齢化社会は
長寿を祝福する環境を奪い、高齢者は生活の不安を抱えている。
最期まで納得した生き方をする意思があってはじめて
自分の「終の住処」を現実に思い描くことができる。
高齢になっても活き活きと暮らすために、住まいに求められるものは何か。
多世帯家族が共同で暮らす住まいに、どんな知恵と工夫があるのか。
グループリビングやグループホームとはどんな場所なのか。
「終の住処」を地域再生の拠り所にする意味はどこにあるのか。
グループホームや高齢者のための住宅を数多く設計してきた
建築家による渾身の住まい論。

●百の知恵双書第20巻
齊藤祐子『集まって住む終の住処……自分の意思で暮らし続ける知恵と工夫』
農文協刊
発売 3月下旬
Commented at 2009-03-26 09:08 x
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by komachi-memo2 at 2009-03-26 15:52
青木さん、初めまして。こちらこそよろしく。まだ広告を見ていません。早速、見ます。
by komachi-memo2 | 2009-03-04 18:12 | 百の知恵双書 | Comments(2)