毎年、その年に行った探鳥の記録を写真とともに1冊のPhoto Bookにまとめることを2016年から続けている。今年も昨年の記録をようやくまとめることができた。106頁と前年の2倍ほどになった。探鳥の回数は37回、延54日。2023年に初めて見た鳥は、キバラガラ、ユキホオジロ、チャガシラカモメ、カラフトムシクイ、亜種シベリアアオジ、キマユムシクイ、キマユホオジロ、コホオアカ、コイカル、亜種シマアカモズ、亜種ホオジロハクセキレイ、アメリカウズラシギ、クマゲラ、計13種であった。
あとがきに次のように書いた。
「コロナウイルス・パンデミックが落ち着いた2023年は、1月と12月の北海道オホーツク、5月の飛島、上高地、6月の札幌近郊、10月上旬の沖縄与那国島と遠征に出かけることができた。そのかいあってユキホオジロ、エゾライチョウ、クマゲラ、キマユホオジロ、キマユムシクイ、コホオアカ、コイカルといった種をライフリストに追加することができ、記憶に強く印象づけられる鳥との遭遇をいくたびも経験することができた。一方で、ヒメカモメやマダラチュウヒのように逢えずに終わった種もいた。1年を通して単独で行った探鳥と親しい友人たちといっしょに行った探鳥の回数はほぼ半々といったところ。テント泊で探鳥をした上高地は見た鳥の種数は少なかったが、充実した時間を満喫できた。2024年もテント泊探鳥を計画しようと考えている。
この一年の写真撮影ではほとんどボディにD500を使った。6月の札幌でのハリオアマツバメの飛翔撮影ではさすがにAFの速さに限界を感じたが、AFの正確さはまだまだミラーレス上位機種に対抗できる。1年撮りためた写真を見返すと、風景の中の野鳥のシーンが少ない。これはほぼすべての野鳥写真を単焦点500mmだけで撮影していることの当然の結果で、一冊のPhoto Diaryとして編集すると、それが単調さとして如実に表れることは以前からわかっていた。
今年1月にAF-P70-300mmf4.5-6.3DXという恐ろしく廉価な(約1.8万円)中古レンズを手に入れた。レフ機、しかもDX専用ということで今時は流行らないから(廉価なの)だろう。しかしこのレンズ、AFは俊敏で静か、カリカリにシャープ、しかも軽いと来ている。D500+500mmと共に持ち出すにはうってつけのレンズである。2024年は「風景の中の野鳥」を意識して撮影していきたいと思っている。
この2023 Bird Photo DiaryはBlurbのPhoto Bookサービスを使い、AdobeのInDesign 2023にBlurbのplug-inを組み込んでレイアウトを行ってPDF入稿した。Blurbを利用するのは、これで3度目である。Blurbは製本が少し荒いので、2022 Bird Photo Diaryは国内のMyBook利用に戻したが、今回もMyBookを使おうと始めてみたものの文字組みのストレスに耐えきれず、InDesignが利用できるBlurbに立ち戻った。今回しっかりした製本になるか、ちょっと不安だが、他に選択肢がない。」