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初冬の奥日光の野鳥たち

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4ヶ月ぶりに奥日光の野鳥を探して歩いた。5時前に迎えに来てくれた友人の車で葉山を発ち、赤沼に着いたのは9時少し前。空は抜けるような青空。駐車場前のズミの実に来る鳥を期待していたが、今年は不作でそこに鳥の姿はない。ベニマシコの声、遠くの梢を登っていくアオゲラ。双眼鏡で見るアオゲラは陽炎でゆらゆら揺れている。うむ、スタートから撮影は厳しい状況だ。
 コガラ、ヒガラ、マヒワなどを観察して湯川に沿って戦場ヶ原の木道に入る。湿原の彼方には白く雪の筋を何本も付けた男体山や太郎山がそびえ、遮るものがない。一月前ならノビタキが方々の枝先に止まっていただろう湿原は、今はシンと静まりかえり鳥の気配はない。湿原の上を20羽ほどのアトリの群が飛んでいく。
 しばらく歩いたとき、先頭を歩いていたSさんが驚いたように指を森の方向に指している。「大きい丸いコケの付いた白樺の左の木の横の枝!」「え!?」そんな木はたくさんあって瞬時にどこかわからない。「あ、わかった! こっちを向いている!」フクロウだ。30メートルほどの距離。Sさんは目の前を白ぽい猛禽が飛んだので気付いたそうだ。飛んだ瞬間に出会わなければSさんでも見逃したかもしれない。Sさんに感謝。フクロウはさらに我々から距離の離れた小枝の混んだ場所に移り、撮影が難しくなった。
 
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湿原から森林帯に入ると、とたんに樹間を飛ぶ小鳥が増えた。コガラ、ヒガラ、ゴジュウカラ、キクイタダキ、キバシリ。なかでもキバシリは何度も見るチャンスがあった。しかし、ピーカンで黒い陰ができる冬の落葉樹の森で、首が痛くなるような角度ですばしっこい小鳥の写真を撮るのはなかなか難しい。小田代橋から湯滝に向かう途中、樹間を低く移動するオオアカゲラを見る。雄だった。アオシギがいそうな水際を探して歩くが、見つけることができなかった。

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 湯滝まで行き、そこでお弁当を食べて、赤沼まで戻ると、午後2時を過ぎていた。残り時間で光徳牧場、湯ノ湖、中禅寺湖に寄る。光徳牧場で観たゴジュウカラは人間などお構いなしに地面に下りて盛んに種子を採取していた。雪が降る前に採取した種を樹皮の下に貯蔵するのだろう。日が傾き、光が柔らかくなって撮影のゴールデンタイムだった。夕刻、最後に寄った中禅寺湖の湖畔のクマシデにはアトリの群が実を食べに来ていた。急に冷気が下りてきて、ダウンを着込んで撮影するもいかんせんもう暗すぎた。
# by komachi-memo2 | 2016-11-15 12:59 | 探鳥 | Trackback | Comments(0)

初冬の淡水系シギチと猛禽類


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冬鳥が今一歩のこの時期、週末になるとぎりぎりまでどこに行こうか迷うが、6日はバーダー仲間4人で他県に淡水系のシギチを見に行った。期待していたヒバリシギ、エリマキシギ、タシギには出会えなかったが、ツルシギやオジロトウネンなどのシギチ、タゲリの群、コチョウゲンボウ、ホシムクドリ等々、6時間の探鳥で50種以上の野鳥に出会えた。最初に迎えてくれたのはコアオアシシギ、ハマシギ、セイタカシギ。青い空を映した池に彼らの波紋が広がって美しい。他にいないかなあと探すと、いました。アオサギの影にツルシギ。セイタカシギと並んで一幅の屏風絵のようだ。

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寝ているツルシギが時々、首をかしげるようにして空を警戒する。最初に飛んできたのはチョウゲンボウ、次にハヤブサ。
ハヤブサが去ると、あれ、みんなどこかに行ってしまった。

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車で移動しながら探索していると、近くでミューと声がする。あ、タゲリ! 雨水の溜まった田んぼにたくさん降りて採餌の最中。光線の具合が悪いので車をソロソロと動かし、エンジンを切る。車から降りないと結構近くまで寄ってくれた。あれ!向こうの畦のところで土を掘り返しているのはホシムクドリじゃないの? 仲間の一人が見つける。私のライフリストが一つ増えた。何かに驚き、タゲリが一斉に飛び立った。飛び立ったタゲリを数えてみると46羽。この日は他の場所でも飛んでいるタゲリを何度も観ることができた。

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 シギチを探して他の蓮田に移動中、枝に止まる白っぽい猛禽が目に飛び込んできた。腹部をこちらに向けている。チョウゲンボウ? 否、コチョウゲンボウの♀か幼鳥のようだ。何枚かレリーズしていると、シャッターが切れなくなった。SDカードが満杯。こんな時になんてことだ! 

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水深の浅い蓮田には小型のシギチが集まっていた。ここでは泥足のオジロトウネンも黄色い足をしっかり観察できた。午後2時半を回って、枯れた蓮枝のブッシュの中に休んでいるオグロシギはもう肉眼ではシルエットでしか見えない。さあ、そろそろ帰ろうか。

◎今回、観ることのできた鳥
モズ、スズメ、ヒバリ、アオサギ、ハシビロガモ、タヒバリ、ヒヨドリ、トビ、ジョウビタキ、コアオアシシギ、ハマシギ、イソシギ、セイタカシギ、ツルシギ、アオジ、チョウゲンボウ、ミサゴ、ムクドリ、ハヤブサ、セグロセキレイ、ハクセキレイ、セグロカモメ、チュウヒ、タゲリ、ホシムクドリ、コチョウゲンボウ、カイツブリ、ノスリ、ホオジロ、セッカ、オグロシギ、アオアシシギ、ハシボソガラス、ハシブトガラス、カルガモ、オジロトウネン、カンムリカイツブリ、ヒドリガモ、オオバン、キジバト、コチドリ、カワラヒワ、カワセミ、キンクロハジロ、タカブシギ、ツグミ、ダイサギ、コサギ、バン、ユリカモメ、マガモ、ホシハジロ、コガモ、カワウ、ショウドウツバメ、トウネン、(コブハクチョウ、ドバト) 56種(+2種)
# by komachi-memo2 | 2016-11-08 12:26 | 探鳥 | Trackback | Comments(0)

アオゲラを手持ちで撮る

森を歩いていると、キョキョとアオゲラが鳴いた。声のするほうを探すと、いた、いた!20メートルほど先のダケカンバの幹を昇る姿が見え隠れしているが、目の前の樹木が邪魔している。しゃがみ込んでダケカンバの幹が見える空間を見つけてレリーズ。三脚を使っていたら間に合わなかった一瞬。手持ち撮影の優位性が働いた1枚。
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# by komachi-memo2 | 2016-11-02 11:58 | 探鳥 | Trackback | Comments(0)

晩秋のツツドリ

里山をそっくり保存した公園をぶらり散策した。湿地にはたくさんのハンノキが生えている。見上げると、その一本の梢に動くものがいる。ツツドリだ。ファインダーを覗くと、ハンノキの葉は食痕だらけで、丸ごと食べられている葉もある。さらによく見ると、葉の縁には小さな緑色の青虫がびっしり付いている。ハンノキハバチの幼虫と思われる青虫の大量発生。ツツドリの食欲は止まらない。羽根をばたつかせバランスをとって、青虫ゲット! 越冬地に向かう前の大食い。春に鼓をたたくような声を聞いてもなかなか観ることの難しいツツドリだが、晩秋の今の時期は公園でじっくりと観察することができる。

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・AF-S NIKKOR 500mm f/4E FL ED VR,TC-14EⅢ、D500によるHandheld
# by komachi-memo2 | 2016-10-31 10:10 | 探鳥 | Trackback | Comments(0)

戸隠のニホンザル

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午後、鳥の気配が消えた薄曇りの森の中を歩いていると、「あ! サル」と仲間の誰かがつぶやいた。見渡すと周囲に1頭、2頭、4頭と、右も左も行く手にもニホンザルがいる。みんな木々の3〜4mほどの高さの枝の上に上手に腰を落ちつかせている。食後のお休み時間なのだろうか。仲間の毛繕いをしているもの、空を見上げてボーとしているもの、人間と目があっても我関せず、くつろいでいる。
クマザサの上を風が通り、木漏れ日がキラキラと散乱し、黄金色の葉がサラサラと音を立てて乱舞する。言葉のないひととき。一時ではあっても、彼らとこの地球で同じ時間を生きていると感じられる至福。ああ、いいなあ。
# by komachi-memo2 | 2016-10-27 19:55 | 気持ちのいい場所 | Trackback | Comments(0)

戸隠のムギマキ

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先週末、ムギマキ狙いで戸隠に行く。一人で行くつもりが、バーダー仲間総勢8人となった。横浜出発組5人と別働組3人の2台の車は午前3時過ぎに同じ駐車場に無事到着。少し明るくなる頃、気温は下がり、ネルシャツと袖なしフリースではいられずにレインウェア上下を着込んだ。
 ムギマキがやって来るツルマサキの樹の前にはすでに10人ほどのカメラマンがいた。しばらく様子を見ていると、ムギマキは断続的に数羽で樹冠近くに飛んできて、徐々に幹に沿って下りながらツルマサキの実を食べて去るパターンが見えてきた。動きはとても速い。雌の数のほうが多く、時々雄が混ざる。時にキビタキが混じることもあった。すばしっこいムギマキの動きに合わせてカメラを向けていてはとても追いつかない。先回りして、来てほしい場所にカメラの設定を準備しておく。ところが雄がなかなか高い空抜けの場所から下りてきてくれないのだ。下から見上げたアングルでは雄の特徴である凜々しい白い眉斑が見えない。撮ることのできた雄らしいムギマキの写真は、見上げるようにして撮ったこのアングルだけだった。
 この日、私は三脚を持たずに行った。健脚揃いのバーダー仲間の足手まといにならないようにしたいという思いもあったが、新しいニコンのゴーヨン(AF-S NIKKOR 500mm f/4E FL ED VR)の筆下ろしを1日、手持ち撮影だけで試してみたかったからだ。実際使ってみて、旧ゴーヨンより800g軽いことの恩恵は撮影スタイルを変えてしまうほど大きく、歩きながらの手持ち撮影を8時間近くしたが、三脚なしでも十分いける感触を得た。ただ、狙いを定めて待つ撮影スタイルに分がある今回のムギマキ撮影のような場合には三脚がやはりほしいなと感じた。

・AF-S NIKKOR 500mm f/4E FL ED VR,TC-14EⅢ、D500によるHandheld
# by komachi-memo2 | 2016-10-27 16:18 | 探鳥 | Trackback | Comments(0)

みんな大好き

9月25日に三番瀬で見たシギチ。オオソリハシシギ、ミユビシギ、ハマシギ、シロチドリ、ポピュラーな種類だけれどみんな大好き。
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# by komachi-memo2 | 2016-10-05 19:16 | 探鳥 | Trackback | Comments(0)

コグンカンドリのパパラッチ

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漁港に陸上げされた魚船の後ろに身を隠し、ずりずりと近づく。目前15メートルほどのところにコグンカンドリが止まっている。興奮を抑えて、何度もシャッターを切った。昨日のことだ。
 昨朝、天気は悪いし鳥見に行く予定もなく、いつもより遅くまで寝ていると、枕元のiPhoneが鳴った。「長井付近でコグンカンドリが出ているので、見に行きませんか」。いつも鳥見に誘ってくれるSさんからだった。長井は我が家から車で30分ほどのところ。三浦半島の西海岸の中央あたりの漁港だ。それから2時間半後、顔見知りの5人のバーダー仲間をピックアップした車はまず長井の手前、斉田浜に駐車した。プロミナーと双眼鏡で海上を一斉に捜索するが、コグンカンドリの姿は見えない。Sさんが長井で観察している友人に連絡を入れると、長井の方角からは佐島マリーナ方向上空に見えているという。佐島マリーナは眼と鼻の距離だが、ここからは発見できない。それではと佐島マリーナのある天神島に移動し、捜索を再開。プロミナーを覗くと、すぐに「あ!見つけた!」。沖に停泊する数隻の釣船の上空をコグンカンドリが帆翔している。時々、釣船に向かって急降下しているのは、釣船に群がるオオミズナギドリやウミネコの獲物を上空でねらっているのだろう。1時間ほど集中してプロミナーを覗いていたが、我々の方向に近づいてくるように見えながら、視界のなかのコグンカンドリの大きさは一向に変化しない。眼を酷使して、視界がだんだん滲んできた。地上からこれだけはっきりコグンカンドリを見たのだから撮影できなくても今日は十二分にラッキー。そろそろ場所を変えよう。
 轡堰、長浜海岸に寄るが、これといって他の鳥の成果はない。長浜でNさんが合流。Nさんは武山でのタカの渡り調査の帰りだった。最後に長井に寄って帰ろうと、今にも雨の降りそう空の下、長井の岸壁で沖を双眼鏡でトレースするが見つからない。諦めかけたとき、背中側から「いた!」の声。なんと海側ではなく、県営住宅側の上空にトビに混じってコグンカンドリ。今度は近い! カメラを持って、コグンカンドリの真下方向に急いで移動。空が青くないなんて文句を言ったら罰が当たる。その後、コグンカンドリは遠のいた。ところがである。岸壁で別れたNさんからコグンカンドリが止まっている!の連絡。急いで駆けつけると、コグンカンドリは漁港のポールの上で悠然と羽繕いをして体を休めていた。コグンカンドリのパパラッチたちにサプライズのご褒美! 長いこと鳥見をしていると、こんなこともあるのだ。
# by komachi-memo2 | 2016-09-20 09:23 | 探鳥 | Trackback | Comments(0)

Bay AreaのShorebirdたち

帰省中の元と一緒に、昨日はBirder仲間と湾岸を3カ所、シギチを見て回った。午前中はどんよりとした曇り空で、これ幸いと最初の目的地に着いたが、肝心の鳥が驚くほど少ない。ミユビシギ、キアシシギ、メダイチドリ、ダイゼン、はるか遠くにミヤコドリ…、エエー!これだけ。早々に次の観察地へ移動。ちょうど干潮のピーク、しばらく待つと観たかったお目当ての一つだったキリアイが現れた。観たのは3年ぶりかな。昼近くなると日差しがギラギラと強くなり、鳥の出も今一で、最後の観察地では皆さんぐったり気味。まあこういう日もあるよね。お疲れさま。移動途中に寄ったコンビニの梨味のガリガリ君が旨かった。今度からこれにしようっと。
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上からキリアイ、トウネン、キアシシギ、ミユビシギ
# by komachi-memo2 | 2016-08-15 18:12 | 探鳥 | Trackback | Comments(0)

盛夏のメダイチドリ&オオメダイチドリ

日が傾くと、海水浴客はめっきり減ったが、波打ち際は近所の犬たちの散歩コースらしく、シャッターチャンスを犬どもがたびたび奪ってしまう。散歩人が前を通り過ぎ、犬から逃げた鳥の一群が私のいる方に飛んできて、近くに降りた。メダイチドリだった。カムチャツカ半島やアリューシャン列島の繁殖地からはるか越冬地に渡る途中、湘南の地にしばし立ち寄ってくれたのだ。ミユビシギと同様、赤褐色が薄れて、冬羽に移行中。今年生まれの若鳥も混じっている。波をかぶってずぶ濡れの一羽が夕暮れの海風に羽根を震わせていた。大波を背景に撮ったメダイチドリはどの子も少し不安そうに見える。大丈夫だよ。旅立つ前にゆっくりお休み。

[追記] 一番上の写真を見た複数のbider仲間からオオメダイチドリの幼鳥ではないかと指摘を受けた。確かに脚の長さ、関節の位置が高いこと、ほっそりした体型、全体の部位のバランスなどメダイチドリと違和感を感じる。そのためタイトルを「盛夏のメダイチドリ&オオメダイチドリ」に変更した。チャンスがあればこの個体とメダイチドリのツーショットを撮影して、エントリーしたい。
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# by komachi-memo2 | 2016-08-10 09:24 | 探鳥 | Trackback | Comments(0)