komachi memo2

komachi203.exblog.jp

エゾビタキを待つ

 秋の渡りのこの時期、毎年近所で観ておかないと気持ちが落ち着かず、損をしたような気分になる鳥がいる。ヒタキの仲間、エゾビタキやコサメビタキだ。特にエゾビタキは旅鳥なので、この時期にいつも会いたいと思う。生涯にあと何回会うことができるかなどと思ってしまう。
 公園のミズキの下に行くと、すでに数名のバーダーがいて、辺りの樹冠を眺めている。エゾビタキはやってくるのだが、人間の都合のいいところに止まってくれない。空抜け、しかも樹の影が羽衣に当たる場所ばかりに止まる。これでは仕方がないと場所替えし、ミズキの枝が横に張りだした、水場の近くで待つことにする。ミズキの奥ではハシボソガラスがワサワサと枝を揺らしてミズキの実を食べている。カラスがいなくなると、少し鳥の気配がし、エナガ、コゲラ、メジロ、ヤマガラの混群がやって来た。コゲラはミズキの実を一飲みする。ヤマガラは種子を脚で固定し、硬い殻の中の白い胚乳だけを器用に取り出して食べている。
 犬の散歩に来た女性、親子連れ、老人から何か珍しい鳥がいるのか?と何度か同じ質問をされているうちに、早や夕刻。常連のバーダーから5時まで粘ったほうがいい、その頃、やってくるだろうからと言われたが、とうとうエゾビタキは私の待つミズキにはやって来なかった。

c0042548_11001606.jpg

c0042548_11003179.jpg
c0042548_11005360.jpg


# by komachi-memo2 | 2017-10-16 08:00 | 探鳥 | Comments(0)

稲藁にとまるノビタキ

 カモの公園からヒタキの公園に車で移動途中、田園地帯のノビタキを探した。刈り入れ間もない田んぼではハザ掛けに収穫した稲が干され、脱穀の済んだ藁は束にされてコーンのような形に規則正しく置かれている。しばらく見ていなかった秋の田園風景の中を車はゆっくりと進み、我々は双眼鏡で干された藁の先に止まるノビタキを探す。陽炎の中を何枚もの田んぼを見て回り、「うーん、いないなあー」とお互いに何度が溜息を吐いた、その後に、全員で「ああ!いたいた!」ノビタキは田んぼと空地との間を往復してシオカラトンボを咥えたりしている。「ちょっと遠いね。もう少し手前の藁に止まらないかなあ」
 撮った写真には盛大な2線ボケが出ていたが、どこか絵画的な味があって自分ではすこし気に入っている。
c0042548_18030137.jpg
c0042548_18030845.jpg


# by komachi-memo2 | 2017-10-15 09:00 | 探鳥 | Comments(0)

モビングされるオオタカ幼鳥

c0042548_16205181.jpg
c0042548_16204214.jpg


 10月だというのに、カモウォッチングをしている池は日光を眩しく反射し、気温はジリジリと上昇し続けている。メジロガモが羽ばたく一瞬のチャンスを逃すまいと、目力を入れて覗き続けるファインダーの像がぼやけてきた。ひと息入れてペットボトルに手を伸ばすと、頭上でカラスが騒ぎ出した。
 ワシタカの到来は騒がしいカラスで気付くことが多い。この時もそうだった。2羽のハシボソガラスが胸の縦斑がきれいなオオタカの幼鳥をモビングしている。1羽が執拗に後を追いかけ、もう一羽は次の攻撃を仕掛けるタイミングを上空で伺うという頭脳的連携プレー。時にはカラスを襲って食べてしまうオオタカだが、モビングされているときのオオタカの反撃は本気モードではない。うるせえなあーと、ゆっくり我々の視界から消えていった。

# by komachi-memo2 | 2017-10-14 18:00 | 探鳥 | Comments(0)

メジロガモを見に行く

c0042548_12493087.jpg
c0042548_12494618.jpg

先の連休中、今季最初のカモウォッチでメジロガモを初めて見ることができた。誘ってくれたバーダー仲間のSさんに感謝である。メジロガモ♂はヒドリガモ、ホシハジロの群に混じっていた。白い虹彩と白い下尾筒。羽を広げると翼上面の幅広の白い翼帯が目立つ。並んだヒドリガモ♀と比較すると一回り小さく、頭のかたちはヒドリガモのようにでこぱっちでない。
カモは山の鳥やシギチに比べて、ある距離を保てば飛び出すことも少なく、じっくり観察ができる鳥である。2015年に日本産カモの全羽衣を精密なイラストで詳細に解説した氏原巨雄・道昭さんの「日本のカモ識別図鑑」が出版されたことは、バーダーにとって画期的なことだった。鳥の種別だけでなく、成鳥♂♀、♂のエクリプス、幼鳥による羽衣の違いに興味を広げてくれたのはこの本のおかげだ。その影響はカモだけにとどまらないはずだ。いよいよカモウォッチのシーズンの到来だ。今季は氏原さんの労作をどこまで使いこなせるだろうか。

# by komachi-memo2 | 2017-10-13 13:01 | 探鳥 | Comments(0)

秋の訪れ

c0042548_11093759.jpg

 抜けるような秋晴れの日曜日だというのに、足が痛いので大人しく仕事場でデスクワークをしている。それでも空が気になる。上を向いて歩いていると、6羽のタカ柱を町中で見つけた。タカ柱は上昇し米粒ほどの大きさになった頃、ばらけて、まず2羽が西の空にまっすぐ滑るように消えていった。今日は三浦半島の上空をたくさんのサシバや他のタカたちが渡っていくだろう。
 昨日は地元、湘南国際村での探鳥会にリーダーの一人として参加。タカの渡りとノビタキ狙いであったが、雲量が多く、渡りの観察は苦戦。ノビタキも見つけることができなかった。写真は探鳥会が始まる前に一回りして撮ったモズのイケメン君とコムクドリ。コムクドリは40羽ほどの群が移動しながらミズキの実を食べていた。今日から10月。暑い夏も終わり、ようやく本格的な秋がスタート。今週には地元のススキとセイタカアワダチソウの原っぱでノビタキに出会えるはずだ。

c0042548_11095076.jpg


# by komachi-memo2 | 2017-10-01 11:23 | 探鳥 | Comments(0)

稲敷のオグロシギ

c0042548_13080774.jpg
c0042548_13083643.jpg
c0042548_13082497.jpg

 秋の渡りのシギチ探鳥もそろそろ終盤である。海水系ばかり見に行っていたので、今週日曜日は淡水系のシギチを見に、いつものバーダー仲間4人で、茨城県の稲敷に行った。午前中は地元で開催された日本野鳥の会茨城支部の探鳥会に参加。40人を超える参加者は12台の車で探鳥ポイントを回った。こんな探鳥会ができるのも広大なエリアの稲敷らしい。
 最初のポイント近くの駐車場に車を入れ、10枚ほどの休耕田を見て回る。農道を歩き出すと、目の前の田んぼから次々にジシギが飛び出した。ひこばえの列の間に頭だけ見えるジシギを発見。探鳥会のリーダーの一人Kさんにチュウジシギだと教えてもらうが、当方、区別が付かない。Kさんは「ジシギに嵌まると大変ですよおー」と手招きするが、確かに嵌まらないと識別できないのがジシギの世界だ。ともかく他の種が去った冬の間にタシギをたくさん見てタシギだけはわかるようにしたいと、ジシギ音痴の私は思うのだった。
 その後、スマートでお腹の白さが目立つアメリカウズラシギ、アオアシギとコアオアシシギのツーショット、雄雌凸凹のエリマキシギ、英名通りゴールデンの輝きのムナグロ幼鳥、田んぼの真ん中で一人輪舞するアカエリヒレアシシギ、逆光の中で群れるオグロシギ、遠くコントラストの強いクサシギとぼんやりタカブシギなどなどを観察して午前の探鳥会を終えた。
 午後はバーダー仲間4人で蓮田、休耕田をもう一度回る。この日、曇りと予報されていた天気は昼前からピーカンになり、気温の上がった蓮田は陽炎が立ち、遠距離の撮影はできなかった。昨年の同じ時期、夕刻に蓮田の陰にうずくまる個体しか撮れなかったオグロシギだが、今回は白い過眼線がかわいい幼鳥7羽に夏羽の成鳥1羽が混じる群をじっくり撮影することができた。夕暮れ近くまで観察してアカアシシギとオジロトウネンを鳥合わせリストに追加することができた。

# by komachi-memo2 | 2017-09-26 13:16 | 探鳥 | Comments(0)

潮だまりのトウネン

潮をあがってきたので静かな潮だまりに戻ると、あちらこちらにトウネンがいる。潮だまりは鏡面になって、空の色を映し出す。花も樹木もない干潟でシギチたちを撮る面白さの一つはこの色の七変化だ。トウネンのなかにヨーロッパトウネンを探すことに疲れて、後背地で一休みしていると、トウネンたちがどんどん近づいてきた。おじさん、休んでいないでもっと私たちを撮りなよと言わんばかりに。

c0042548_11272018.jpg
c0042548_11280075.jpg
c0042548_11275190.jpg





# by komachi-memo2 | 2017-09-11 11:06 | 探鳥 | Comments(0)

満汐のシギたち

 干潮から2時間もすると、潮が少しずつ動き始めた。平坦に見える干潟も沖に向かってわずかの起伏があり、低い箇所を求めて満ちだした潮はやがていくつもの細長い島を形成する。その島に鳥たちの移動が始まり、干潟はざわつきはじめる。片足立ちで風上に顔を向けて動かないダイゼンの横では、ミユビシギが潮の満ちる間を惜しむように採餌を続けている。いつの間にかミユビシギの群にはお腹の黒い夏羽のハマシギが紛れていた。そろそろ長靴に潮が侵入しそうになった頃、オオソリハシシギもやってきた。

c0042548_17080321.jpg
c0042548_17081450.jpg
c0042548_17082082.jpg


# by komachi-memo2 | 2017-09-08 18:00 | 探鳥 | Comments(0)

ミユビシギ 夏羽から冬羽へ

c0042548_14031202.jpg
c0042548_14033840.jpg
 
遠くの波打ち際に目を向けると、悠然とくつろぐウミネコたちの間をせわしげに動き回るミユビシギの群を見つけた。ほとんどのミユビシギは夏羽から新しい冬羽に換羽し、白っぽい冬の装束に衣替えをしていたが、中にはくたびれた夏羽のまま少しだけ肩羽辺りに冬羽が混じる個体もいた。
 ミユビシギの群は泥砂と潮が混じった干潟のスープに嘴を漬けて、一時も休まずに餌採りをしているのだが、何を食べているのか肉眼ではまったくわからない。干潟の泥の中の微生物とミユビシギのような小型のシギの胃の内容物の同定から小型のシギが食べているのはどうやらバイオフィルムだということが最近の研究からわかってきたらしい。波打ち際を一目散に人よりも速く走るエネルギーの源が、いわば台所の流しのヌメリのようなものだとは、神様は本当にすばらしい生きものをつくったものだ。


c0042548_14033016.jpg


# by komachi-memo2 | 2017-09-07 18:00 | 探鳥 | Comments(0)

秋のオバシギ幼鳥

c0042548_11400648.jpg
c0042548_11401561.jpg

 このところ毎週シギチを見に出かけている友人から少しずつ種数も増えていると聞いて、久しぶりに三番瀬に行った。8月上旬に行った時にはビーサンを履いて干潟を歩き回り、撥ねでシャツからカメラまで汚してしまったので、炎天下にならないことを祈りながら家から長靴を履いて出かけた。到着したのは9時頃、潮は目一杯引き、見渡す限りの干潟である。この日の出で立ちはゴム引きのカッパズボンを長靴の上から履き、首から双眼鏡、ニコンのゴーヨンには一脚が付いている。シギチはできるだけ地面に近い位置から私は両膝をついて撮るようにしている。長靴にカッパのズボンだと汚れを気にしないで、時には干潟に胡座をかいて撮ることもできるので助かる。
 最初に出会ったのは3羽のオバシギ。3羽とも幼鳥だ。胸のゴマ塩が目立ち、肩羽の白い羽縁と濃い軸斑のコントラストが遠くからでも目立つ。軸斑はよく見ると柊の葉のような形をしている。オバシギの食欲は旺盛で、大人の指爪ほどの大きさの二枚貝をくわえては頬張る。丸呑みしちゃうの!、お腹壊さないの?と、鳥の不思議に感心してしまう。インターネットに、春、越冬地のオーストラリアから繁殖地のシベリアに向かって飛んだオバシギが、7日後に中継地の上海で捕獲され、その体重が越冬地での230gから120.5gになっていたという記録があった。ほぼ体重の半分、脂肪ばかりか筋肉や内臓を構成するタンパク質までエネルギーとして燃焼させて渡っていくシギたち。今、この子たちの体重はどのくらいなのだろうか。一杯食べて脂肪を付けてから旅立ってね。オバシギの成鳥はもう三番瀬を先に離れてしまったのだろうか。この日は成鳥を見ることがなかった。
c0042548_11402214.jpg



# by komachi-memo2 | 2017-09-06 11:47 | 探鳥 | Comments(0)