komachi memo2

komachi203.exblog.jp

潮だまりのトウネン

潮をあがってきたので静かな潮だまりに戻ると、あちらこちらにトウネンがいる。潮だまりは鏡面になって、空の色を映し出す。花も樹木もない干潟でシギチたちを撮る面白さの一つはこの色の七変化だ。トウネンのなかにヨーロッパトウネンを探すことに疲れて、後背地で一休みしていると、トウネンたちがどんどん近づいてきた。おじさん、休んでいないでもっと私たちを撮りなよと言わんばかりに。

c0042548_11272018.jpg
c0042548_11280075.jpg
c0042548_11275190.jpg





# by komachi-memo2 | 2017-09-11 11:06 | 探鳥 | Comments(0)

満汐のシギたち

 干潮から2時間もすると、潮が少しずつ動き始めた。平坦に見える干潟も沖に向かってわずかの起伏があり、低い箇所を求めて満ちだした潮はやがていくつもの細長い島を形成する。その島に鳥たちの移動が始まり、干潟はざわつきはじめる。片足立ちで風上に顔を向けて動かないダイゼンの横では、ミユビシギが潮の満ちる間を惜しむように採餌を続けている。いつの間にかミユビシギの群にはお腹の黒い夏羽のハマシギが紛れていた。そろそろ長靴に潮が侵入しそうになった頃、オオソリハシシギもやってきた。

c0042548_17080321.jpg
c0042548_17081450.jpg
c0042548_17082082.jpg


# by komachi-memo2 | 2017-09-08 18:00 | 探鳥 | Comments(0)

ミユビシギ 夏羽から冬羽へ

c0042548_14031202.jpg
c0042548_14033840.jpg
 
遠くの波打ち際に目を向けると、悠然とくつろぐウミネコたちの間をせわしげに動き回るミユビシギの群を見つけた。ほとんどのミユビシギは夏羽から新しい冬羽に換羽し、白っぽい冬の装束に衣替えをしていたが、中にはくたびれた夏羽のまま少しだけ肩羽辺りに冬羽が混じる個体もいた。
 ミユビシギの群は泥砂と潮が混じった干潟のスープに嘴を漬けて、一時も休まずに餌採りをしているのだが、何を食べているのか肉眼ではまったくわからない。干潟の泥の中の微生物とミユビシギのような小型のシギの胃の内容物の同定から小型のシギが食べているのはどうやらバイオフィルムだということが最近の研究からわかってきたらしい。波打ち際を一目散に人よりも速く走るエネルギーの源が、いわば台所の流しのヌメリのようなものだとは、神様は本当にすばらしい生きものをつくったものだ。


c0042548_14033016.jpg


# by komachi-memo2 | 2017-09-07 18:00 | 探鳥 | Comments(0)

秋のオバシギ幼鳥

c0042548_11400648.jpg
c0042548_11401561.jpg

 このところ毎週シギチを見に出かけている友人から少しずつ種数も増えていると聞いて、久しぶりに三番瀬に行った。8月上旬に行った時にはビーサンを履いて干潟を歩き回り、撥ねでシャツからカメラまで汚してしまったので、炎天下にならないことを祈りながら家から長靴を履いて出かけた。到着したのは9時頃、潮は目一杯引き、見渡す限りの干潟である。この日の出で立ちはゴム引きのカッパズボンを長靴の上から履き、首から双眼鏡、ニコンのゴーヨンには一脚が付いている。シギチはできるだけ地面に近い位置から私は両膝をついて撮るようにしている。長靴にカッパのズボンだと汚れを気にしないで、時には干潟に胡座をかいて撮ることもできるので助かる。
 最初に出会ったのは3羽のオバシギ。3羽とも幼鳥だ。胸のゴマ塩が目立ち、肩羽の白い羽縁と濃い軸斑のコントラストが遠くからでも目立つ。軸斑はよく見ると柊の葉のような形をしている。オバシギの食欲は旺盛で、大人の指爪ほどの大きさの二枚貝をくわえては頬張る。丸呑みしちゃうの!、お腹壊さないの?と、鳥の不思議に感心してしまう。インターネットに、春、越冬地のオーストラリアから繁殖地のシベリアに向かって飛んだオバシギが、7日後に中継地の上海で捕獲され、その体重が越冬地での230gから120.5gになっていたという記録があった。ほぼ体重の半分、脂肪ばかりか筋肉や内臓を構成するタンパク質までエネルギーとして燃焼させて渡っていくシギたち。今、この子たちの体重はどのくらいなのだろうか。一杯食べて脂肪を付けてから旅立ってね。オバシギの成鳥はもう三番瀬を先に離れてしまったのだろうか。この日は成鳥を見ることがなかった。
c0042548_11402214.jpg



# by komachi-memo2 | 2017-09-06 11:47 | 探鳥 | Comments(0)

チョウゲンボウの食事

 夕刻、太陽は薄く雲に隠れて草原のニッコウキスゲの咲く辺りは申し分のない光の状態だ。これで鳥たちが訪れてくれたらと念じるのだが、一向に現れない。と、涼しい風が横切り、ゴロゴロと遠雷が聞こえてきた。見上げると、晴れた空の一隅に黒い雲が動いている。さえぎるもののない草原での雷は怖い。いつの間にか辺りに人の姿は消えていた。そそくさと帰り支度をしていると、頭上をチョウゲンボウが飛び、山の斜面でホバリングをし、何かを捕らえるのを見た。急いで近づいてみると、チョウゲンボウは山の端から突き出た枯れた切り株を食卓にして、旨そうに獲物を食らっている。どうやら今夕の御飯はノネズミらしい。私もすこしお腹が減ってきた。
c0042548_10152083.jpg


# by komachi-memo2 | 2017-07-12 10:17 | 探鳥 | Comments(1)

ノビタキのいる草原

c0042548_12583297.jpg
 週末、ノビタキを探して信州の草原を歩いた。早朝、ヒュッテを出て、まだ誰もいない草原の緩い登り坂をゆっくり歩いて行くと、山の端から太陽が顔を出し、朝露を一杯にまとった草木がキラキラと輝き始める。草藪の中に止まっているのは今年生まれのノビタキの幼鳥だ。逆光のなかで幼羽が白く輝き、白いマントを羽織っているようで何ともかわいい。

c0042548_12573320.jpg
c0042548_12582302.jpg
c0042548_12565833.jpg
c0042548_12581526.jpg

 この草原はレンゲツツジやニッコウキスゲで有名な場所。レンゲツツジの見頃はすでに終わっていて、ニッコウキスゲが咲き出していた。登山道の脇に、昆虫を咥えて盛んにジッジッと警戒音を出すノビタキ成鳥がいた。道の脇に巣があるようだ。うっかり近づいてしまった。ゴメン、ゴメン。少し離れた場所から数カット撮影させてもらって、その場を離れた。
こんな場合、成鳥が立ち往生して巣に餌を運ぶインターバルが滞ると、急速に成長しなければならない雛の命に係わる。この日、草原とその周辺にはノビタキの他に、ホオアカ、ホオジロ、モズ、ビンズイ、アオジ、カッコウ、キジ、チョウゲンボウ、ミソサザイ、キビタキ、アカゲラなどがいたが、一番心に残ったのはやはりノビタキの巣立ったばかりの幼鳥だった。
 
c0042548_12571010.jpg

# by komachi-memo2 | 2017-07-11 13:02 | 探鳥 | Comments(0)

アメリカコアジサシを見に行く

c0042548_12175030.jpg
c0042548_12291299.jpg
c0042548_12182007.jpg

 ヨシゴイの沼を後にしてアメリカコアジサシを見に行く。
 前日、birder仲間からアメリカコアジサシを見に行きましょうと誘われ、はて?コアジサシとどこが違うのだろうと図鑑を見るが、掲載されていなかった。それもそのはずで、WEBをググると、山階鳥類研究所の記事がヒットした。アメリカコアジサシは北アメリカと西インド諸島の海岸、河川に繁殖し、中南米の海岸部で越冬する。2014年に茨城県の海岸でコアジサシの標識調査中に2羽を捕獲。1羽にはアメリカ、ノース・ダコタ州で雛の時に装着した足環が付いていた。日本でのアメリカコアジサシの記録はその時が最初で、東アジア全体でも初めてだという。それ以来、同一個体がこの時期に毎年確認されているようだ。で、その特徴は初列風切羽3枚の黒が目立ち、腰から尾がコアジサシは白いがアメリカコアジサシは灰色、鳴き声が非常に異なると書かれていた。
 その識別情報を頼りにアメリカコアジサシがいるという海岸に行くと、近くにコアジサシのコロニーがあり、成鳥がボラの稚魚を捕まえては雛に運んでいる。アメリカコアジサシはすぐに見つかった。飛んでいるコアジサシの群の中から初列風切羽の黒が目立つ個体を探し、次に腰・尾が灰色であるかを確認する。写真を拡大すると足環を付けていた。頭上を飛んだときに聞いた声はコアジサシよりも確かにずいぶん濁った声だった。
 しばらくすると、堤防の上にアメリカコアジサシがコアジサシに混じって降りた(写真左端)。並んでいるのを比較すると、その違いは歴然だった。ずっと短足で、コアジサシよりやや小さい。足の色はコアジサシの橙に比べて、よりくすんでいる。この個体だけの特徴かもしれないが、コアジサシに見られる嘴先端の黒斑がなかった。
 下の写真はコロニーのコアジサシと雛。
c0042548_12192801.jpg

 

# by komachi-memo2 | 2017-06-27 12:32 | 探鳥 | Comments(0)

梅雨合間のヨシゴイ

 梅雨の合間の週末、大きな沼のほとりに立つ。湿った大気の中を気持ちの良い風が時折通り過ぎていく。私たちがいる自転車道路から水辺までは100メートルほどの距離があり、その間を広大なヨシ原が左右に広がっている。近くの枯れススキではオオヨシキリが赤い口を大きく開けて盛んに囀っている。足下ではウシガエルが大きな声を響かせている。耳を澄ませばヨシゴイの声もオーオーと遠くで聞こえる。
 時刻は9時半を回ったところだ。沼を見渡す光は順光で、空は高曇りの散乱光。この時期、この時刻にしては良好な撮影条件。ヨシ原すれすれをヨシゴイが左右に飛んでいく。頭が黒青色の♂が多いが、胸の縦縞が目立つ♀も飛ぶ。かなり速い。SSを1/1000秒まで上げる。ヨシに降りると、瞬く間にヨシの中に姿を隠してしまう。それにしてもここはヨシゴイの数が多い。いるところにはいるもんだ。
 昨年、ちょうどこの時期に、地元神奈川県の田んぼの一角に残された小さなヨシの茂みで、ヨシゴイを思うように撮影できなかった悔しさを思い出していた。前日、birder仲間からサンカノゴイとアメリカコアジサシを見に行きませんかと誘いがあり、2時間半かけて、この沼にやって来たのであった。来た甲斐があったというものである。
 サンカノゴイを探して、ヨシ原沿いに少し歩くと、ヨシ原の切れ目に動かないヨシゴイを見つける。こちらの気配を察して頭隠して尻隠さずの状態で固まっている。その場から少し離れて観察していると、スローモーションでヨシの茂みに姿を消した。鳥の仲間にも二枚目と三枚目が存在する。どう見てもとぼけたようなヨシゴイは三枚目の筆頭だ。
 この日、沼のほとりに2時間ほどいたが、サンカノゴイを見つけることはできなかった。それでもヨシゴイを堪能できてうれしかった。
c0042548_11474116.jpg
c0042548_11480348.jpg
c0042548_11475316.jpg
c0042548_11481081.jpg


# by komachi-memo2 | 2017-06-26 11:57 | 探鳥 | Comments(0)

みんな子育て真っ最中

先週末、奥日光に行く。明け方の光徳牧場ではゴジュウカラが巣材を加え、キセキレイが餌の昆虫を口いっぱいに咥えているの見た。湯川沿いを歩くと、今度はコルリの夫婦が餌を咥えて巣に運ぶのに出くわした。奥日光の森はみんな子育ての真っ最中。繁殖期の早いカワガラスだけは丸々とした幼鳥を川の畔で見ることができた。
c0042548_20150008.jpg
c0042548_20151895.jpg
c0042548_20153264.jpg

# by komachi-memo2 | 2017-06-13 20:24 | 探鳥 | Comments(0)

ソリハシセイタカシギとセイタカシギの雛

c0042548_14504506.jpg
ソリハシセイタカシギが関東圏に訪れていると聞いてから見に行けないまま1週間、また1週間と過ぎた。以前、谷津干潟に到来したのは1993年だというから23年ぶりらしい。愛用している山と渓谷社『日本の野鳥』掲載の叶内拓哉さんの写真は「習志野市11月」と記されているからおそらくその時撮影したものだろう。先週末、BIRDER仲間から「もう見ましたかあ」の電話。「まあだだよー」と返事をし、すでに飛去していてもダメ元覚悟で友人5人と見に行った。
幸運にもソリハシセイタカシギは蓮田の真ん中にセイタカシギといっしょにご在宅で、嘴を水中に鋭角に突っ込み、左右に大きく振りながら餌をとっていた。さらにラッキーだったのはセイタカシギの雛を見ることができたことで、セイタカシギ2番が抱卵中だった。セイタカシギは抱卵から3週間ほどで孵り、孵ると雛はすぐに巣から出て歩き出し、自分で餌をとるようになる。蓮田の周囲はヨシ原になっており、塒の条件も理想的な所、オオヨシキリがあちこちで鳴いていた。
現地到着は9時台と遅くなり、太陽光は既にトップライト、徐々に気温も上昇し撮影条件が厳しくなったので、2時間ほどで切り上げた。
c0042548_14505966.jpg
c0042548_14510891.jpg


# by komachi-memo2 | 2017-06-05 14:58 | 探鳥 | Comments(0)